OS X El Capitanで生まれ変わった、新型MacBook

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他のMacBookシリーズに比べやや低スペックぎみな新型MacBook。でもって、動作が超快適になると巷で噂されていた(つーか公式が言ってた)El Capitan。MacBook x El Capitanでどう変わるのか、個人的にけっこう楽しみにしてたところでした。

結論から言うと、新しいモデルに買い換えたと錯覚するよーな、そのくらいの価値を感じてます。うーん、マンダム。

ちなみにMacBookのモデルは、Early 2015 1.3GHz (CTO) スペースグレイ。今さらながら、1.3GHzのモデルにしといてよかったなーと。結果的に。

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新型MacBook Yosemite時代の使用感

MacBook Airを使ってた時には感じなかった、スペック由来の問題がちらほら。とくに、長時間の動画再生なんかはキツかったですね。数十分もすると、筐体の裏面が激アツに。そして、そのうち温度上昇によるパフォーマンス低下のアラートが出たりしてたし。

まぁ、ネット見たりなんか書いたり、Office的なもの使ったりという日常的な使い方では特に問題なく動くわけですが…ちょいちょい動作に引っかかるようなところがあって、決して、わーいヌルサク!とは感じてなかったですかね。

そもそも、新型MacBookの魅力はスペックにあらず、ノートブックの新しい挑戦・提案的なところにあったわけですが。また、圧倒的な小ささと軽さ。新しいキーボード。でもってそのルックス。そういった意味では、僕はすごく気に入っていたわけです、はい。 たまにあるそういうモタつき感だけが、唯一の問題でしたね。

OS X El Capitanの特長

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というわけで、軽快と噂のEl Capitanはヒジョーに楽しみにしてたので、早速インストールしてみました。

今回のアップデートは、Yosemiteをベースにより洗練された、決して派手ではないが、シブい、井端の右打ち的ないぶし銀アップデートという印象です。それは、その名称からも見て取れるところですね。

ヨセミテ【Yosemite】アメリカ合衆国,カリフォルニア州のシエラネバダ山脈にある国立公園。氷河に浸食された渓谷を中心に,雄大な滝や奇岩が特色

ヨセミテとは – コトバンク

エル・キャピタン(英:El Capitan)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州マリポサ郡、ヨセミテ国立公園にある花崗岩の一枚岩である。

エル・キャピタン (ヨセミテ) – Wikipedia

機能面から言っても、より使いやすく、快適に、そして表現力豊かに、といったところがうかがえます。

El Capitanは、世界最大の一枚岩だそうで、その安定性・堅牢さも匂わせてるのかと思うのは考えすぎですかそうですか。

新型MacBook x EL Capitanは想像以上に快適だった

インストール後、新機能を試してみようと思ってちょっといじってみた段階で、今までと違う、と、意識せずとも感じるレベルで快適さを実感。正直、これほどの改善は期待してなかったんで、逆方向に期待を裏切られ、とってもご満悦であります。早くなりました〜とか言われてそれを実感したことなんて、ほとんどないですからね。

今までの傾向だと、OSアップデート = さらに鈍重に!さらにハイスペックマシンが必要に!って感じだったように思いますが、今回のアップデートは、まぁあまり詳しくは知りませんが、システムの基礎部分から改善し、より効率的な処理が行えるようになった、って感じなのだとか。あと、A7以降iOSに搭載されていたMetalとかいうグラフィックAPIを今回から搭載したことが動作の快適さに大きく貢献しているとのことですね。

iOS9しかり、基礎部分の最適化・安定化にスポットを当てた今回のアップデートは、ここ最近で一番うれしいアップデートだったと思います。iOS9にいたっては、容量がiOS8のたった30%だというから、驚きこの上ない。

El Capitanを見越してのMacBookだったのか

そんなこんなで、僕は新型MacBook x El Capitanのこのミニマル感がすごく好みです。ハイスペックマシンによる、重たい処理をゴリゴリにこなす快適さとはまた違う、シンプルがゆえの快適さといったところでしょうか。まぁ、単なる感覚的なことでしかないけど、MacBook x El Capitanがかもし出すミニマル感は、ヒジョーにしっくりきてます。

MacBook発表当時は、そのスペックの微妙さから、立ち位置不明というレビューをよく見かけましたが、El Capitanによって、僕の中では完全にMacBook Airに取って代わる存在にのし上がった感じです。Appleとしては、El Capitan搭載を見越した上でのMacBookだったというわけでしょうか。

今まででいちばん「好きな」Macに

ボディバッグで持ち運べるOS X、という手軽さから僕はこの新型MacBookが気に入ってましたが、正直動作面(と、その結果コスパ)に不満を持っていたフシもあり、実際、若干「失敗した感」も、山崎まさよし風に言うとイナメナイところだったんですが。

それが、El Capitanによって唯一の疑問点だった快適さの面も解消され、その「失敗した感」が解消されたことで、購入から半年近く経った今、ようやく買ってよかったと実感してるし、通算8代目のMacにしていちばん「好きな」Macとして手放せないアイテムになりました。