iPhone Xでは、従来のホームボタン型のiPhoneとは大幅に仕組みが違っています。そのため、設定に関してもいくつか注意しておく点がありますので、ご紹介します。よしなに。

「明るさの自動調節」をオフにしてはいけない

当ブログでは、以前より明るさの自動調節は常にオンを推奨しています。単に見やすさやバッテリー持ちの向上という大きなメリットがあることはもちろん、iPhone Xにおいては、もうひとつ重要な理由があります。それは、有機ELディスプレイの焼き付きの予防。

iPhone Xでは、焼き付きの低減に関して業界最高水準の対策がなされているそうですが、それでも有機ELディスプレイの画面の焼き付きを完全に回避することはできません。また、高い輝度であるほど、焼き付きの可能性は高くなります。

明るさの自動調節をオフにしている方の多くは、おそらくバッテリー持ちを向上させる目的だと思いますが、実際はほとんどの場合高輝度状態になってしまっていると思われるので、その場合むしろバッテリー持ちは悪くなり、かつ高輝度であるほど焼き付きの可能性も高くなります。

というわけで、通常は、明るさの自動調節はデフォルトのままオンにしておくべきです。iOS11以降Appleさんがこの設定のオンオフを奥の方に隠しちゃったことからも、常時オンを推奨していることが窺えます。

「視差効果を減らす」をオンにしてはいけない

iPhone Xではホームボタンが撤廃され、いくつかのメイン操作がボタン押しからスワイプベースに変更になりました。

で、この新しい操作方法は、「視覚的なエフェクト込みで」非常に合理的な設計がなされています。例えばアプリ画面からホームへ戻る際には、アプリ画面がスワイプの動きに合わせてながら移動、縮小し、最終的にアプリ画面からアプリアイコンに変化しながら、ホーム画面内のアイコンの位置に戻って行く、といった動きをします。このエフェクトを含め、iPhone Xのスワイプでアプリ画面を閉じる動作がより感覚的で自然な操作となっており、またホーム画面とアプリ画面のレイヤーとしての位置関係も表しています。

設定アプリを下からスワイプしてる途中の図。このまま上にすっと離すと、アプリ画面からアイコンに変化しながら、定位置(Dockの一番右。今はアプリ起動中なのでアイコンは消えている)に戻って行く。

「視差効果を減らす」をオンにすると、こういったユーザーの直感性を促すような「機能的なエフェクト」たちが無効になり、単にフェードイン/アウトなどに変わります。ホームボタンを押す場合ならフェードアウトでもいいんですが、上にスワイプしたのにフェードアウト、という挙動は、僕はとても不自然な動きだと感じます。

かの計算機バグの原因となったフェードエフェクトのように、あまり意味のないエフェクトが存在するのも事実ですが、iPhone Xにおいては、このようにユーザビリティや構造的感覚に直結するエフェクトも多く、こちらもデフォルトのまま「オフ」にしておくのがおすすめです。

ちなみに、低電力モードにした時にも、上記の「機能的なエフェクト」に該当するようなエフェクトは削減されません。つまり、さほどバッテリー持ちには影響しない、もしくは低電力モードにおいても無効にすべきではないエフェクトだとAppleは考えている、とも言えるのではないでしょうか。

まとめ

基本的に、iPhone XをはじめきょうびのiPhoneは、設定を含め、ユーザーが細かいあれやこれやを考えずとも快適に使えるように設計されています。知れば知るほど何もしなくてもいいことに気づく。それがiPhone、というかApple製品全般に言える特長でもあります。それでは、よきiPhone Xライフを!