Evernoteってなんぞ?って人が読むだけで理解できるTipsを頑張って書いてみた

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一昔前は、クラウドと言えばファイナルファンタジー7だったわけですが、今ではインターネットサービスの形態のひとつ、クラウドコンピューティングサービスのことを指すことが多くなってきました。ちなみに僕はちょうどファイナルファンタジーと共に生きてきた世代のど真ん中で、FFのために新しいハードを買うというテンプレに乗りそうなふつーのゲーム人生を送ってきました。

※このTipsはEvernoteの使い方を説明する記事ではありません。Evernoteが何のために存在するのか全く分からないという人が、Evernoteについての理解を深め、さらにはクラウド人生をはじめるきっかけにしていただきたいという想いで書き綴ったものです。

クラウドってなんぞ

さて、Evernoteといえば、クラウドの代表格とも言えるサービスですが、そもそもクラウドってなによ?ってとこで簡単にお話します。

クラウドコンピューティングについて、Wikipediaより一部を抜粋してみました。

従来のコンピュータ利用は、ユーザー(企業、個人など)がコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自分自身で保有・管理していたのに対し、クラウドコンピューティングでは「ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金を払う」形になる。

例えば、銀行にお金を預けます。そのお金は、その銀行のキャッシュカードさえあれば全国にたくさんある他の支店やATMからどこからでもおろすことができますね。また、どこからでも預けることができます。引越しをしたからといって、新しく口座を作ってお金を預けなおす必要はありません。銀行がなかった時代は、お金を貯めておく場所は自分ちの金庫とか、女房が額縁の裏にへそくりを隠すとこを見たとか見ないとかいう話だったわけです。

これをパソコンのデータに例えてみると、例えばクラウド銀行ってのがあって、そこにデータ(お金)をどのパソコン(支店やATM)からでも保存(預ける)ことができて、また閲覧する(引き落とす)ことができる。新しいパソコンを買った(引っ越した)からと言って、データ(財産)を移しかえる必要はないわけです。

よーするに、今までは自宅の金庫に貯めていたお金を銀行に預けることにすればいろいろ便利じゃね?って話。

さらに、銀行に預けたお金は自動的に引き落としをさせたりすることができますが、自分ちの金庫に貯めてる場合はこのようなことはできません。自分ちの金庫を開けなければお金は出せないし、他人に渡すこともできないのです。

Evernoteや他のクラウドサービスでは、自分のパソコンを開かずともデータを他人と共有したりすることもできるのです。

なんとなくクラウドのイメージが掴めたでしょうか??

Evernoteはノートです

この記事では、Evernoteの使い方やなんかには一切言及しません。クラウドサービスの代名詞的存在でもあるEvernoteのイメージを理解していただくのが本Tipsの目的であります。

Evernoteを理解するには、まず[神だとかなんだとか言われてるみたいだがそもそも何なのよ]を理解しなければなりませんです。

僕は高校生の頃までは、勉強の科目ごとにノートを一冊ずつ分けてました。一冊終わったら新しいのをもう一冊。でもこれだと教科によってはノートが半端に余ったり、かさばったり、あるノートを忘れてきたりで大変なので、大学生の頃からはルーズリーフなるものに替えました。ルーズリーフにタブシールを貼って、国語とか数学とか書いて分かりやすくしてました。これなら何冊もたくさんノートを持ち歩く必要がないじゃないか!素晴らしい!とか思ってました。なんの変哲もない、フツーのノートの使い方だと思いますが。

電話の脇に小さなメモ帳を置いてますよね?そう、気がつくと謎の落書きが大量になされているアレです。謎の文字を四角で何百回も囲っちゃったりしてるアレです。また時にはちょっと電話番号を人に伝える時なんかに付箋紙なんか有効に使っちゃうこともあるでしょう。

まぁそんな感じで、身の回りにはたくさんのノートがあり、みなさんはそれらをごくあたり前に使っていると思います。

よく、[あれどこにメモしたっけかな、たしかチラシの裏に]とか、[メモした付箋紙がどっかいってしまった]とか[お買い物リスト家に忘れてるし]なんていう経験はありませんか?また、逆にもしそれらを全て1つのノートにまとめることができて、常に身につけていられるようになれば、そういった経験が一切なくなるわけです。

Evernoteは、その[もし]を叶えてくれる、ドラえもんの道具涙目の夢の便利ノートなのです。みなさんがノートに書き込んだり、メモを取ったり、頭の片隅に記憶しておこうと思うような情報全てを一元管理し、いつでもどこでも書き込んだり読みだしたりできるノート、それが【Evernote】というクラウドサービスです。

Dropboxとどう違うんだ

ここまで読めば、Dropboxなどのストレージ(データ保存)サービスとの違いはなんとなくわかるのではないかと思いますが、せっかくなので簡単に違いをまとめてみます。

Dropboxが扱うのは、あくまでコンピュータの[フォルダ]や[ファイル]です。例えばExcelで作ったxlsxファイルとか、jpgなどの画像とか、htmlファイルとかpdfとかをそのまま扱います。

イメージとして、雑誌やアクセサリーやおもちゃなどを入れておくケースや、洋服ダンスのようなものだと思ってください。Dropboxが扱うのは[モノ]です。どこからでもその入れ物に入れたモノを取り出すことができる。また入れることができる。そう、それはまさに四次元ポケットのようなイメージです。

それに対し、Evernoteはノートですから、扱うのは[情報]です。例えば毎日の日記であったり、とっさに思いついたアイデアだったり、「昨日テレビでこんな名言聞いたな。忘れないようにメモしておこう。」とか、「子どもが新聞のうぶ声に載ったから切り取って残しておこう」「上◯彩の載ってる雑誌のページ切り取ってスクラップにしとくよ!」とか「めめたん書いたwww」とかそういったものを書いたり貼り付けたりする、文字通り[ノート]です。

といいつつも、実はEvernoteにはファイルを貼り付けることもできるのですが、イメージとしては、それは例えばお気に入りの指輪をケースにしまうのではなく、ノートに挟んでおくまたはノートに貼り付けておくみたいな感じです。確かにノートに貼り付けることで指輪を保管することはできますが、あまり有用には思えません。Evernoteはあくまでもノートなので、モノを保管するのが得意なわけではないんです。ただし、取扱説明書のような、[中の情報そのものに価値があるもの]をpdf化して貼りつけておくことはとても有用だと思います。

Eernoteは人生のログである

普段いろんなもんをメモしたり、しないで記憶から消えさってしまったり、そんなあなたの身の回りの情報を全てEvernoteにガンガン書き込んでいくようにします。あの人は日本酒が好きだとか、そんなんでもいいでしょう。とにかく書き込んでいるうちに、次第にEvernoteのノートが増えていきます。ルーズリーフがどんどん増えていくんです。

当然全部Evernoteに書き込んでいるわけなので、必ずEvernoteの中を探せばその情報があるわけです。Mac/PCやスマートフォンなどのWeb環境があれば、いつでもどこでも取り出すことができます。そうして気がつけば膨大な量の自分に密接した情報が詰め込まれたノートになり、きっと10年後にはそれが自分の生きてきた人生のログとも言える宝物となっていることでしょう。

自分に密接した情報の宝庫。これがDropboxなどのストレージサービスとの最大の差ではないかと思います。

さて、なんとなくEvernoteのイメージをつかむことができたでしょうか。これを見て[使ってみようかな]と思っていただけたら幸いです。別にEvernoteのまわし者でもなんでもないがね!

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素敵なクラウド生活で有意義な毎日をお過ごしくださいませ。