今さら聞けない「Apple Pay」とは?「PayPay」「LINE Pay」などとはどう違う?

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Apple Pay

2018年あたりから、ついに日本でも当たり前に耳にするようになった「なんとかPay」。今年、令和元年でもある2019年は「ペイ」という言葉をあと100万回くらい聞くことになりそうです。

そこで、iPhoneユーザーな皆さんも、せっかくだからペイ的なものを便利に使いこなしたい、ペイで得したい!という思いはあれど、なんかよくわかんね…→そっ閉じ な方のために、今回は当サイトらしく「Apple Pay」に焦点を当てて疑問を解決していきたいと思います。

Apple Payとはなんぞ?

Apple Payとは、iPhone 7以降、Apple Watch Series 2以降で利用できる、Appleが開発・提供する非接触型の決済の仕組みです。

ざっくり、これまでリアルカードを持ち歩いてやっていたことをiPhoneやApple Watchでできるようになります。

Appleはハードウェアとソフトウェアの両方を開発していて、Apple Payは「Appleのデバイス専用の機能としてiPhoneやApple WatchにOSレベルで組み込まれている」というのが大きな特長です。

Apple Payで何ができる?

Apple Pay Wallet アプリ
「Wallet」アプリでSuicaやカード類を登録することで、Apple Payで使えるようになる。

Suicaやクレジットカード、プリペイドカードを登録することで、iPhone(Apple Watch)で公共交通機関の利用や決済ができるようになります。

Apple Pay, iD, QUICKPay対応のリアル店舗や、アプリ内、Webで利用できます。

ふむ。「iPhone(Apple Watch)で」、というのがミソですな。

Apple Payを使うと生活がこう変わる

Suicaやクレジットカード、プリペイドカードといったプラスチックのカードを持ち歩かなくて済むようになります。

リアル店舗では、財布の代わりにiPhoneやApple Watchで決済できるようになります。

とりわけSuicaはリーダーにかざすだけなので、スマートかつドヤ顔で支払いを済ませることができます。

iPhoneアプリ内やWebでは、Apple Payに登録された支払い方法を選択するだけで決済ができるようになります。

まとめると、持ち物減る、財布出す回数減る、ドヤペイでちょっとモテる(個人差があります)。

ApplePayを使ったリアル店舗での支払い方法

↓ここにある動画を観るとよく分かりますが、文字にまとめておきます。

カード 確認マーク 支払い方法
Suica Suicaのマーク リーダーにかざすだけ
クレジットカード,
プリペイドカード
Apple Pay, iD, QuickPayのいずれかのマーク Touch ID または Face ID、パスコードで認証してからリーダーにかざす

ポイントは、Suicaだけ支払い時に認証が不要であること。その圧倒的利便性につき、高い中毒性には注意が必要。

LINE Pay, 楽天Pay, PayPay, メルペイ…略的な「なんとかPay」と、「Apple Pay」の違い

便宜上、以降Apple Pay以外のものを「なんとかPay」と表記します。

2018年あたりからぺいっと増殖した「なんとかPay」。これらは、Apple Payとどう違うのだろうか?という疑問も、ついでに解決しましょう。

まず、Appleが開発し、iPhoneにOSレベルで組み込まれているのがApple Pay。それに対し、なんとかPayはすべてApple以外の企業が、それぞれ独自にiPhoneアプリ(Androidアプリ)として開発しているものであること。つまり、これらはアプリとしてインストールし、アプリアイコンから開いて使うことになります。

前述のとおり、Apple Payはアプリを起動して…という手順ではなく、(認証して)リーダーにかざすだけだったわけですが、それに対しなんとかPayはアプリを起動して、コードを表示させてそれを読み取ってもらうなどの手順が必要となります。

なんとかPayにもいろいろな支払い方法がある

ひとくちになんとかPayといっても支払い方法はさまざま。

例えば「PayPay」は、QRコードによる支払いのみ。(2019-4現在) また、QRコードを通じて個人間で送金することもできます。

お次はLINE Pay。こちらはQRコードの支払い、QRコード個人間送金はPayPay同様ですが、加えてバーチャルプリペイドカードが発行されます。バーチャルプリペイドカードのメリットとしては、例えばクレカ使いたくない人でもSuicaやAmazonの支払い方法として使うことができる点。

LINE Payのバーチャルプリペイドカード
LINE Payのバーチャルプリペイドカード。もちろん普通のプリペイドカード同様に使うことができる。

次はメルペイ。こちらもバーチャルプリペイドカードによる支払いができますが、このバーチャルプリペイドがiD対応であることがポインツで、なんとApple Payに登録することができます。メルカリの売り上げを使って、Apple Payで支払いできるというあんばい。(ただし、売上金はメルカリポイントに変換しなければ使えないよ…)

といったように、「なんとかPay」はサードパーティー製のアプリなので、仕様も使い方もさまざまです。