Apple系イヤフォンアンチだった僕がAirPods Proを絶賛する

2019年11月10日
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Appleファンでありかれこれ20年来のAppleユーザーである僕ですが、イヤフォン・スピーカーの類に限ってはほぼBose一辺倒でした。しかし遂にそのBose推しの堅牢な牙城が崩れるときが来たのかもしれません。AirPods Proには、それほどのクオリティと驚きがありました。

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これまでAirpodsや、Apple傘下のBeatsのイヤフォン・スピーカーは何度か挑戦したけどいずれも断念、しばらくBose一辺倒できたのですが、先日のHomePodに続きまたひとつ、Appleがやってくれました。

自称イヤフォンにはまぁまぁこだわりを持ってるBoseをこよなく愛する僕ですが、結論、このApple AirPods Proに乗り換えます。乗り換えるに値するレベルのクオリティと驚きがそこにはあった、というわけです。

このAirPods Proの素晴らしさをいくつかのカテゴリーに分けてお話しします。

登場する、比較されしイヤフォン

これまで使ってたBoseのイヤフォン2種類が比較対象として登場します。

ひとつはBose QuietControl 30。(以下QC30)ネックバンド型のノイズキャンセリング・ワイヤレスイヤフォン。

もうひとつはBose SoundSport Free。スポーツ用途に超特化した完全ワイヤレスイヤフォン。

AirPods Proのサウンドは優等生。

まずは何はともあれ音質。音質が納得いかなければ始まりません。これまで、Beatsがあまり自分に合わず、AirPodsも開放型ということで使ってきませんでしたが、果たしてAirPods Proはいかに!

というわけで試聴してみました。AirPods Proは、尖った癖がなくフラットに近いサウンド。レンジも広く適度なアタック感があり、低音域もしっかり存在している。

もちろん、安価のイヤフォンにありがちな、高音がギラつきすぎてたり、低音がいないことになってたり、逆に変に低音ブーストしてこもってたり、そもそも音がカスカスでこっちに来なかったりなんてことは一切ありません。

高クオリティで聴き心地のよい、音にこだわりたい方にも納得の音質だと思います。(何目線?)

至高のノイズキャンセリングイヤフォン Bose QuietControl 30

これまで使ってたBose系と比較すると、Boseの方がエンハンスの効いた、元気のある感じ、かつThe Boseな重厚な低音(特にQC30)。AirPods Proの方はデッドでタイトでおとなしめ、という印象。音響の専門家というわけではないので正確な表現じゃないかもだけど、AirPodsは適度にコンプかかった感じ(いい意味で)。AirPodsの方がお行儀よく聴こえる。感覚的な表現ですんません。

ごちゃごちゃ言ったけど、一言で言うならBoseの方がエモい。

音質に関しては好みもあるだろうけど、元音楽屋さんの端くれの感想としては、充分に質の高い音楽体験が楽しめると思います。

あくまでも自然さにこだわったAirPods Proのノイズキャンセリング・集音機能

Photo by @chairulfajar_ on Unsplash

ついにAppleからノイキャン先生登場!ということで、僕が愛用してきたノイズキャンセリングイヤフォンBose QC30との比較。

「音楽に不要なノイズ」のみをキャンセルする

まず、ノイズキャンセリングについて最も大事なことを先に話すと、Bose QC30や今回のAirPodsにみられるような優秀なノイズキャンセリングは、必ずしも「周りの音を聴こえなくしてしまう」ことを目的としているわけではないのです。あくまで、文字どおり音楽に不要な「ノイズ」を軽減して、「音質の良い状態」で聴けるようにするのがノイズキャンセリングの意義であります。たぶんね。

それが証拠に、QC30にしてもAirPods Proにしても、優秀なノイズキャンセリングは、人の声や玄関のピンポン音などはそれなりに聴こえるように残してあるんです。つまり、人の声やアラート音などは「ノイズではない」ということ。で、エアコンみたいなシャーとシーとかゴーとか、そういう音はほぼ完全に葬り去られる。

「音質がいい」っていう言葉にはいくつかの意味があるけど、音響的には「ノイズが少ない」ことも音質がいい条件のひとつです。

で、イヤフォンで音楽を聴くときも、いくら密閉型とはいえ実際は周りの環境のシャーとかザーとかいう音も、イヤフォンから流れる音楽に混じってしまってるわけです。その余分な成分、つまりノイズを相殺(キャンセル)して、混じり気のない「音質がいい」状態にするのが、読んで字のごとく「ノイズキャンセリング」なのであります。たぶんね。

前置きが長くなりましたが、AirPods Proのノイズキャンセリングは、Bose QC30のそれよりさらに自然です。QC30はけっこう効きがエグく、僕はこれを耳のVRと呼んでいましたが、AirPods Proのは人の声やその他がQC30に比べて残ってます。それでいて「ノイズ」の部分はしっかりカットしてくれている。

Bose QC30が「音のVR」ならAirPods Proは「音の迷彩服」である。

次。集音機能。これに関しては、AirPods ProはQC30の上位互換と言ってもいいと思います。

まず、自然さという点では互角。いずれもイヤフォンをつけているかを音だけで判別するのが難しいくらい自然で、イヤフォンが透明なんじゃないかという、よく分からない錯覚に陥るレベル。もはや迷彩服。名前わかんないけど、画面の向こう側を投影して透明に見せる技術あるじゃん。あれっぽい。

ただ、ひとつQC30に比べてAirPodsに大きいアドバンテージがひとつありました。それは風の音の処理。

風のボフボフを克服したAirPods Proの集音機能

QC30の唯一と言ってもいい弱点は、集音状態で風に煽られるとボフボフいう点。しかしAirPods Proの集音機能を扇風機の前で試したところ、完全に自然な状態が保たれました。まぁ屋外でノイキャン状態で着けることはあまりないけど、それでも問題がないに越したことはないわけです。というわけで、これに関してはAirPods Proが一枚上。

もはや異次元の利便性

秒でペアリング

至れり尽くせりすぎる。

iPhone前提ですが、現時点ではサードパーティーはこのiPhone (およびAppleデバイス全般)x AirPods Proの利便性に追従するのは難しいのではないかと思われます。

まずペアリングがケースの蓋を開けて画面をポチるだけ。iPhone本体での再生とAirPods Proでの再生を切り替えるにも、イヤフォンを耳から外すだけ。他のイヤフォンとかスピーカーで聴いてるときでも、AirPods Proを装着するだけで、AirPods Proにシームレスに切り替わって再生される。

再生や停止、曲送り戻しもどっちのうどんイヤフォンでも操作可能。さらにはノイズキャンセリングと集音機能の切り替えも可能。

操作は基本、うどんつまむだけ。握ったときに小さく「カチッ」って音が(デジタル的に)再生されて、あたかも物理ボタンを押してるような感覚が返ってくるので、押せたかどうだか分からないということもありません。

さらには、(ノイキャンついてるから当然なんだけど)AirPods Proにはマイクも搭載されてて(しかも左右)、通話やSiri呼び出しにも対応してる。

もうひとつ。ユーザーに最高の音楽体験をしてもらうため、Appleは「ちゃんと装着できてるかチェック」を用意していました。装着の仕方もそうだし、適切なサイズのイヤーチップを使っているかも確認できます。僕はMサイズでは警告が出たり出なかったりだったのでLサイズに変えたらバッチリでした。

徹底してユーザーが最高の体験ができるようサポートしてくれる

そして極め付けはケースごとQiワイヤレス充電。シンプルにめっちゃ便利。これほどまでに使い勝手がいいとなると、もはや認めざるを得ない。

本体で音量調節ができないのがAirPods Proの問題だ。

唯一解せないのは、AirPods Pro本体で音量を調整できないこと。ジムなどでiPhoneをロッカーに入れていたらすぐに音量を変えることができない。ヘイしり使えば音量も操作できるけど、人がいるところでヘイシリは嫌だ。これはAirPods Pro最大の弱点と言えると思う。しかし、Apple Watchユーザーならクラウン回すだけで音量調節できるので、この最大にしてほぼ唯一の弱点も克服できてしまう。

申し分ない連続再生時間と便利すぎるQiワイヤレス充電

Photo by Daniel Romero on Unsplash

連続再生は約4.5h、ケースでの充電を含めると24h以上とのこと。Bose SoundSport Freeは連続5h, トータル15h。Bose QC30が連続30h。というわけで、いずれも1日使うのに充分なバッテリー容量で優劣はほぼないかと。

ちなみに、5分くらいケースで充電したら10%から40%になりました。充電なくなったら5分耳休めるだけですね。

AirPods Proの充電端子はLightning。Lightning端子であることをディスろうと思ったけど、あろうことにQiワイヤレス充電(神)できるのと、そもそもiPhone 11 Pro Maxも未だLightningなので、モバイル充電を考慮してもケーブル1本で済んで完全無欠だった。

チョコボールの半分程度の体積

ケースつながりでもうひとつ。ケースがイメージしていた以上に小さい。主要な完全ワイヤレスイヤフォンたちに比べてもかなり小さく、チョコボールの半分程度の体積と言えばその小ささがお分りいただけるだろうか。(いただけない)

ルックスよし。装着感も遜色なし。

Bose SoundSport Free
Boseのイヤーチップ「Stay Hear」が素晴らしい

Bose製品の魅力のひとつに「Stay Hear」という月型の特徴的なイヤーチップがあり、これのフィット感が実に素晴らしく僕がBoseを手放せない理由のひとつでもありました。しかし、SoundSport Freeは度々吹っ飛ばして落としてました理由はデカかったから。何かと手が当たって落としたりしてました。

AirPods Proはコンパクトで吹っ飛ばしにくそうではあります。ただし落としてしまった場合には、シリコンに囲まれてるSoundSport Freeの方が無事そう。

あと、僕はカナル型でもイヤーチップが円形の奴はあんま合わなくて、Stay Hearは楕円形でしっくりきてたんですが、AirPods Proはどうかなーとその点結構心配してました。

AirPods Proはイヤーチップが楕円形になる。

しかし!AirPods Proもイヤーチップを装着すると同じように楕円形になってくれるので、フィット感も良く安心している次第であります。

うどん感も克服。むしろ長所。

また、AirPods Proはいかにもイヤフォンでーす音響機器つけてまーす!みたいな感じではなく、スタイリッシュなルックスかつうどんも短くなって自然な感じになったし、何よりホワイトで目立つので、ジムやスタバでドヤりたい方にもおすすめ。AirPods Pro、Appleブランドはガジェットであると同時にファッションアイテムでもあるのです。そこが他社のイヤフォンと明らかに一線を画す、AirPods Proのアイデンティティでもあります。

でも、僕はダークモードのAirPods Pro(つーか黒)が出たら乗り換えてしまうかもしれない。

AirPods Proに弱点はあるのか

若干取り出しにくい。でもそのくらいしか欠点が見当たらない。

とここまでほぼほぼ褒め倒してきたAirPods Proですが、弱点はあるのか。

一つ言えるのは、前述のとおりイヤフォン本体で音量調節ができないこと。ヘイシリでできるとは言ってもジムとかでやりたくない。なんならたまに人前でヘイシリしそうになるまである。音量調節は本体操作でできた方がいいと思う。その点ではBose SoundSport Freeに分があります。

でも、これもApple Watchを持っているなら秒で解消されてしまう。Apple Watchのクラウンを回すだけで音量調節できるのです。

もうひとつ。若干ケースから取り出しにくい。マグネットがいい感じに効いてる上に丸っこくて掴みにくい。でも、ほんとそのくらいしか隙がない。

AirPods Pro総まとめ

ほぼほぼ完全無欠と言ってもいいAirPods Pro。そのクオリティにApple系イヤフォンアンチの僕も掌返しました。2019年時点での完全ワイヤレスイヤフォンの決定版と言っても過言ではないでしょう。

これまでそれなりの数のイヤフォンを使ってきましたが、最近はほぼBose一択状態でした。それほどBose製品のクオリティは高く、また自分の好みに合っていたものですが、AirPods Proによってそれが覆るときが遂に来た感じです。

正直、サウンド自体はBoseの方が好みです。音だけで言ったらBoseをとります。でも、それを上回る利便性によりAirPods Proへの乗り換えはほぼ決定的です。Appleの圧倒的なテクノロジーとハード・ソフト両方をもつプラットフォーマーAppleとしての強さが存分に詰め込まれた完全ワイヤレスイヤフォン。今後のイヤフォン戦争はこれが基準となり、さらなるハイレベルな進化を遂げるものではないでしょうか。さよなら!

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