macOS 27でIntel Macサポート終了!?今やるべき準備全部まとめ
macOS 27 Golden Gateで

2026年6月のWWDCで、次のmacOS macOS 27「Golden Gate」が発表されました。新しいSiriやAI機能で盛り上がっている一方で、Intel Macを使っている方にとっては、正直それどころじゃない話が一緒に発表されました。
「うちのMacさん、これ対象外なんじゃ…?」そう思ってこの記事にたどり着いた方、その勘は当たっています。でも、慌てて今日買い替えに走る必要はありません。まずは落ち着いて、順番に整理していきましょう。この記事を読み終わるころには、「じゃあ自分は何をいつまでにやればいいか」がスッキリ見えているはずです。
先に結論。macOS 27はついにApple Silicon専用に
時間がない方のために、大事なところを先にまとめます。
ついに、macOSはM1以降のMacのみの対応、つまりIntel入ってるMacは1台残らず対象外になります。つまり、Intel Macが入れられる最後のmasOSは、2026年現在の「macOS 26 Tahoe」となります。これがIntel Macの、事実上最後のOSです。
ただし、いきなり使えなくなるわけではありません。Appleは最後の対応OSからおよそ3年間、セキュリティアップデートは続けると説明しています。ざっくり2028年ごろまでは安全に使えるイメージです。
なので、今できることは「今すぐTahoeに上げておく」「バックアップの体制を整える」「2-3年後の買い替えの予算を計画し始める」の3つ。焦る必要はありませんが、でも先延ばしにもしない、が正解。
ここから先は、「なぜこうなったのか」という背景と、「じゃあ具体的に何をするか」を一段ずつ掘り下げていきます。自分のMacがそもそもIntelなのかApple Siliconなのか分からない、という方向けの確認手順も入れておきますね。
そもそも自分のMacはIntel?それともApple Silicon?調べる方法
まずここがハッキリしないと話が始まりません。とても簡単なので、いま手元のMacで確認してみましょう。
画面左上のアップルメニュー(リンゴのマーク)→「このMacについて」を開きます。

そこに「チップ」または「プロセッサ」という項目があります。

- そこに 「Apple M1」「M2」「M3」… と書いてあれば → Apple Silicon。今回の話は基本的に関係ありません。安心してください。
- そこに 「Intel Core i5」「Core i7」 のように書いてあれば → Intel Mac。この記事はまさにあなたのための記事です。
もうひとつは、2019年以前に購入したMacはすべからくIntel製、というかApple Siliconではないので、すべてこの記事の該当者となります。
Apple Siliconというのは、AppleがiPhoneで培った技術を元に自社開発したMac用の頭脳(チップ)のことです。2020年を境に、MacはこのApple Silicon(Mシリーズ)へと切り替わりました。長年通っていたラーメン屋さんが満を持して自家製麺に切り替えた、そう考えると分かりやすいかもしれません。もちろん、自慢の自家製スープを最大限に活かすためです。
背景 – なぜmacOS 27はIntel Macを切ったのか
ここで「じゃあ具体的にどの機種が対象外なの?」という一番気になるところです。macOS 26 Tahoeの時点で、対応するIntel Macはすでにかなり絞られていました。そしてmacOS 27では、その最後まで残っていた4機種すべてが対象外になります。
- MacBook Pro 16インチ(2019年)
- MacBook Pro 13インチ(2020年・Thunderbolt 3ポート4基モデル)
- iMac 27インチ(2020年)
- Mac Pro(2019年)
もしこのリストに自分の機種が入っていなくても、Intelチップである時点でmacOS 27には非対応です(上の表は「Tahoeまでは対応していたのに、ついに切られた」機種の一覧です。それより古いIntel Macはすでにもっと前に対応外になっています)。
これからのMacはすべてNeural Engineが前提
では、なぜAppleはIntel MacをmacOS 27から切ったのでしょうか。理由をひとつだけ挙げるなら、「Neural Engine(ニューラルエンジン)」の有無です。
Neural Engineというのは、AI関連の計算だけを専門に高速でこなす、いわば「AI専用の作業デスク」です。Apple SiliconのMacには全機種これが載っていますが、Intel Macには載っていません。macOS 27の目玉である新しいSiriやApple Intelligence(Apple製のAI機能)は、この専用デスクがあることを前提に作られています。専用デスクのない机で同じ作業をやらせるのは無理がある、というわけですね。だからこそ、ここが線引きの分かれ目になりました。
正直に言うと、この流れ自体は驚きではありませんでした。Appleは前年のWWDC 2025の時点で「macOS 26 TahoeがIntel Mac向けの最後の大型アップデートになる」と予告していたからです。今回はその予告が、予定通り実行された、という格好です。
Intel Mac いつまで安全に使えるの?
さて、本題です。対象外になったからといって、明日いきなりMacが文鎮化するわけではありません。ここは声を大にして言いたいところです。
Appleは、Intel Macに対して「最後の対応OS(macOS 26 Tahoe)のあと、約3年間はセキュリティアップデートを提供し続ける」と説明しています。セキュリティアップデートというのは、新機能は付かないけれど、悪意ある攻撃の穴(脆弱性)をふさぐ修理パッチのことです。
家に例えるなら、リフォームはもうしないけれど、鍵や窓の壊れたところは直し続けてくれる、というイメージ。
これを時系列でざっくり並べると、こんな感じになります。
| 2026年 | macOS 26 Tahoeが現役。Intel Macでも普通に使える |
| 2026年秋 | macOS 27Golden Gate登場。Intel Macは新OSの対象から外れる ただしTahoeのままセキュリティ更新は継続 |
| 2028年頃 | Tahoeへのセキュリティ更新が続く見込み |
| 2028年以降 | セキュリティ更新が止まり、ネットにつなぐ用途ではリスクが増す |
つまり、「今すぐ危険」ではなく「2028年ごろが一つの区切り」と捉えるのが現実的です。あと2年ちょっと、いまのIntel Macで戦える計算になります。買い替えの予算をゆっくり貯めるには、ちょうどいい猶予期間かもしれません。
ただし一点だけ補足を。「3年間」というのはあくまで目安で、Appleは過去、最新以外のOSについては深刻な脆弱性が見つかったときだけ対応する、という運用をしてきました。すべての穴が必ず3年間ふさがれ続ける保証まではない、という点は頭の片隅に置いておいてください。
もうひとつの注意点。Rosetta 2はいつまで?
Intel Mac本体の話とは別に、もうひとつ知っておいてほしいのがRosetta 2の存在です。
Rosetta 2は、Apple Silicon MacがIntel用に作られた古いアプリを動かすための「同時通訳」のような仕組みです。これのおかげで、Apple Siliconに乗り換えても、Intel時代のアプリがそのまま動いてきました。
ちなみにロゼッタとは、古代エジプトの象形文字を解読する手がかりとなった石碑のことで、古いアプリとの橋渡し の役割をもつことから、これが語源になっているのではないかと思われます。
このRosetta 2について、Appleは「macOS 27のあとで終了する」と説明しています。つまり、通訳が引退するのはmacOS 27の次、macOS 28のタイミングということですね。
ここは少しややこしくて、報道の中には「macOS 27で終了」と伝えたものもありました。僕が調べた範囲では、Appleの案内は「macOS 27のサポート後に終了」=実質的にmacOS 28で終了、という読み方が正確なように思っています。いずれにしても、Intel用アプリを使い続けている方は移行の猶予はまだ少し残っていると考えて大丈夫です。
自分がIntel用アプリにどれだけ依存しているかは、Apple Silicon Macなら「システム設定 → 一般 → 情報 → Intelベースのアプリ」から確認できます。乗り換えを検討している方は、ここを一度チェックしておくと安心です。


今やるべき準備 3つのステップ
背景が分かったところで、いよいよ実践です。Intel Macユーザーが「今」やっておくべきことを、優先度の高い順に並べました。上から順に片付けていきましょう。
ステップ1:macOS 26 Tahoeに上げておく
もしまだTahoeにしていないなら、まずここを最優先にしてください。Tahoeこそが、あなたのIntel Macが受け取れる「最後の大型OS」であり、セキュリティアップデートの3年カウントダウンの起点になるバージョンだからです。古いOSのまま放置するのは、タダで直せる鍵を直さずに家に住み続けるようなもの。危険なことこの上なし。
アップデート前に必ずバックアップを取るのだけ、忘れないでくださいね(これはステップ2で詳しく)。
ステップ2:バックアップ環境を整える
これは延命うんぬん以前に、全Macユーザーにやってほしい話でもあります。ただ、サポート終了が視界に入ってきた今こそ、改めて固めておきたいところです。
Macには「Time Machine(タイムマシン)」という、外付けドライブに丸ごと自動バックアップしてくれる標準機能があります。使い方はシンプルで、外付けのSSDやHDDをつないで、指示に従って設定するだけ。あとは勝手に、こまめに保存し続けてくれます。名前の通り、「あの時点に戻りたい」を叶えてくれる、まさにタイムマシンです。
外付けドライブを持っていない方は、この機会にひとつ用意しておくのを強くおすすめします。写真や書類を失ってから後悔するのが、一番つらいので。持ち運びもラクで容量あたりの価格もこなれてきた外付けSSDが、いまはとくに使いやすいです。([アフィリンク: 外付けSSD 1TB])
バックアップ用途であれば、そこまで高速である必要はありません。高価なSSDでなくともHDDで充分です。
据え置き用HDDなら思い切って8TBくらい行っちゃってもいいかなと思います。僕もバックアップ用にこちらの8TBを使っています。
ステップ3:Intelアプリ・使用中アプリの「寿命」を確認する
普段使っているアプリが、今後どうなるかも見ておきましょう。とくに、
- 仕事で必須の専門ソフト
- 昔から使っている古めのアプリ
このあたりは、開発元が今後もアップデートを続けるのか、Apple Silicon版が出ているのかを、公式サイトで一度チェックしておくと安心です。もし将来Apple Silicon Macに乗り換えるなら、その時にすんなり移れるかどうかの下調べにもなります。
ちなみに、僕はこれ執筆時点で5つのアプリがIntel対応のもので、これがiOS 27以降にちゃんと対応してくれるか今から心配です。いずれも有料アプリなのでiOS 27対応のアップデートを期待しています。
ステップ4:買い替えの予算と時期を計画に入れる
ここが一番お金のかかる話ですが、大事なのは「今すぐ買う」ではなく「計画に入れておく」ことです。
前述の通り、Tahoeのセキュリティ更新はおよそ2028年ごろまで続く見込みです。ということは、2026年から2028年のどこかで乗り換える、というスケジュールを組めば充分間に合います。決して焦って買い換える必要はありません。ボーナスのタイミングや、新型Macが出て型落ちが安くなるタイミングを狙う、という戦略も取れますね。
乗り換え先としては、いまのIntel Macからの体感で言えば、エントリーモデルのMacBook AirやMac miniでも「え、こんなに速いの?」と驚くはずです。Apple Silicon世代は、動作の軽さ・静かさ・バッテリーの持ちが、Intel時代とは別次元です。用途が「ネットとメールと書類くらい」なら、無理に上位機種を狙わなくても充分すぎるくらい快適になります。
何世代か前の型落ちでもまったく問題ありません。狙い目は型落ちの整備済み品です。
予算を抑えたいなら、整備済製品(Apple公式のリフレッシュ品)や、状態のいい中古のApple Silicon機を狙うのも賢い手です。1世代前のM1・M2でも、Intel Macから見れば大きな進化ですから。
まとめ:あと2年、いまのMacと上手に付き合おう
長くなったので、最後にもう一度だけ要点を。
サポート終了と聞くとつい今日明日の話みたいに焦ってしまいますね。でも実際には、まだ2年ちょっとの猶予があります。これは、次の一台をじっくり選ぶための、ちょうどいい準備期間だと僕は思っています。買い替えって、慌てて決めるほど後悔しがちですから。
このIntel Mac延命シリーズでは、「Tahoeを少しでも軽快に使うコツ」を別記事にまとめました。今後は「Apple Siliconへの引っ越しをスムーズに済ませる手順」も取り上げていく予定です。あなたのIntel Mac、まだまだ現役でいけますよ。
それではまた。
