Spotlightで検索できない・Macが重いときの対処法。インデックスを再構築する2つの方法
Spotlightで

「あれ、さっき保存したファイルがSpotlightで検索しても出てこない…」Spotlightあるあるですね。デスクトップに置いたはずのPDFが、Spotlightで名前を打っても一向にヒットしない。ゴミ箱に捨てた覚えもない。そういうときの犯人はたいてい「Spotlightのインデックスが壊れている(もしくは追いついていない)」です。
先に結論を言っておきます。Spotlightの検索がおかしいとき、直し方は大きく2つです。
- システム設定のUIから再構築する(マウス操作だけ。安全で初心者向き)
- ターミナルで
mdutilコマンドを使う(コピペでOK。速いし確実)
どちらも「壊れた索引を作り直す」という同じゴールに向かう作業です。この記事では両方を、現行のmacOS(macOS 26 Tahoe)の画面にあわせて丁寧に説明します。ターミナルが苦手な人も、まずはUIのほうから安心して読んでください。
そもそもインデックスって何?
Spotlightがなぜ一瞬で検索結果を返せるのか。あれは検索のたびにMac全体を端から探しているわけではありません。あらかじめ「どのファイルがどこにあって、中に何が書いてあるか」を一覧表にしてまとめてあるんです。
これがインデックスです。本でいう索引ですね。分厚い本の巻末についている索引を思い浮かべてください。「あの用語、何ページだっけ」というとき、本文を最初から読み返す人はいませんよね。索引で「その用語 → 128ページ」と引く。Spotlightもまったく同じで、この索引をたどって一瞬で答えを出しています。
図書館の蔵書カードでもいいです。カードが整理されていれば目当ての本はすぐ見つかりますが、カードがぐちゃぐちゃに乱れると「その本ならありますよ」と言えなくなる。Spotlightで「ファイルはあるのに検索に出てこない」状態は、まさにこのカードが乱れた状態です。
だから直し方はシンプルで、索引をいったん破棄して、作り直す。これが「インデックスの再構築」です。
こんな症状が出たら再構築の出番
以下のどれかに心当たりがあれば、再構築を試す価値があります。
- Spotlightで検索してもファイルが出てこない。存在しているはずなのにヒットしない
- 検索結果は出るのに、開こうとすると「見つかりません」と言われる(索引が古く、実際のファイルとズレている)
- Macがやたら重い。ファンが回りっぱなし。アクティビティモニタで
mdsやmds_storesがCPUを食い続けている - アプリが検索に出てこない、メールの本文検索が効かない
「Macが重い」だけ補足します。mds_storesはSpotlightの索引を作る担当プロセスで、索引作りの最中はCPUを使うのが正常です。macOSをアップデートした直後や外付けドライブをつないだ直後などは、30分〜数時間ほど忙しく働きますが、放っておけば静かになります。問題は、何時間経ってもmds_storesが高いCPU使用率のまま張り付いているケース。索引作りが途中でつまずいてループしている可能性が高く、このときこそ再構築でリセットすると直ることが多いです。
それでは実際の手順にいきましょう。
方法1: システム設定のUIから再構築する(初心者向き)
ターミナルを触りたくない人はこちら。「除外リストにいったん入れて、すぐ外す」という、ちょっと変わった裏ワザ的なやり方です。除外リストへの出し入れをきっかけに、macOSがそのフォルダの索引を作り直してくれます。macOSのバージョンで設定の場所(ペイン名)が違うので、お使いの環境に合わせてください。
macOS 26 Tahoe以降の場合
macOS 26 Tahoeから、Spotlightの設定はSiriと分かれて独立した「Spotlight」という項目になりました。
画面左上のアップルメニューから「システム設定」→ サイドバーの「Spotlight」→「検索のプライバシー」をクリック

開いたリストの左下、プラス(+)ボタンから、直したいフォルダやディスク(例: 「Macintosh HD」や「デスクトップ」)を追加する。(ちなみにフォルダをこの枠にドラッグ&ドロップしてもOK。)Machintosh HDが出てこない場合は⌘↑ を何度も押すと辿り着けます。


Spotlightで”Macintosh HD”を検索しないようにしてもよろしいですか?と聞かれたらOK。

追加した項目をクリックで選び、今度はマイナス(−)ボタンですぐさまリストから外し、「完了」を押してシステム設定を閉じる。

これで、外したフォルダの索引作りがバックグラウンドで始まります。Spotlightを開くと「索引作成中」と出てるのがわかります。

macOS Sonoma / Sequoia(14〜15)の場合
こちらのバージョンでは、SpotlightはまだSiriと一緒の項目に入っています。
- アップルメニューから「システム設定」を開く
- サイドバーの「Siri と Spotlight」をクリック
- 下のほうにある「Spotlightのプライバシー」ボタンをクリック
- あとはTahoeと同じ。プラス(+)またはドラッグでフォルダを追加 → 選択してマイナス(−)で削除
- 「完了」を押して閉じる
全体を丸ごと直したいなら「Macintosh HD」を出し入れする
特定のフォルダではなく、Mac全体の検索がおかしいときは、手順4で追加するものを起動ディスク(通常「Macintosh HD」)にしてください。ディスク全体をいったん除外リストに入れて、数秒待ってから外す。これでMac全体の索引が作り直されます。
作り直しには時間がかかります。ファイルの量にもよりますが、数十分〜数時間見ておいてください。Spotlightの検索窓に「インデックス作成中」のような進捗バーが出ることもあります。この間、検索結果が不完全なのは正常なので、あわてず終わるのを待ちましょう。
方法2: ターミナルのmdutilコマンドで再構築する
「UI操作より一発でやりたい」という人はこちら。ターミナルと聞くと身構えるかもしれませんが、大丈夫。下のコマンドをコピーして貼り付け、returnキーを押すだけです。使うのはmdutilという、Spotlightの索引を管理する専用コマンドです。
ターミナルを開くにはSpotlightで「ターミナル」と打ちましょう。もちろん「terminal」でもOK。
まずは状態を確認する(-s)
いきなり作り直す前に、今どうなっているかを見てみましょう。ターミナル(アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル)を開いて、これを貼り付けてreturn。
mdutil -s /「Indexing enabled.」と出れば索引は有効です。「Indexing disabled.」なら無効になっているので、これが検索できない原因かもしれません。状態を見るだけのコマンドなので、実行しても何も壊れません。安心してください。
索引を消して作り直す(-E)
本命はこれです。
sudo mdutil -E /sudoが付いているので、returnを押すとMacのログインパスワードを聞かれます。入力しても画面には何も表示されません(****すら出ません)が、故障ではなくセキュリティ上の仕様です。そのまま打ってreturnを押してください。
-Eは「Erase(消去)」の頭文字。既存の索引を消して、自動的に作り直しを始めます。「Indexing enabled.」と表示されれば作業開始の合図です。あとは放っておけばOK。バックグラウンドで黙々と作り直してくれます。
うまくいかないときの合わせ技(-i off → -i on)
-Eだけで直らない、あるいは索引が「disabled」で止まっている場合は、いったん止めてから作り直す合わせ技が効きます。1行ずつ実行してください。
sudo mdutil -i off /sudo mdutil -E /sudo mdutil -i on /-i offで索引作りをオフに、-Eで古い索引を消去、-i onで再びオンにして作り直しを開始、という流れです。ここで大事なのは、必ず最後の-i onまで実行すること。offのまま放置するとSpotlightが検索できないままになってしまいます。3行セットで、と覚えておいてください。
ユーザーのファイルが直らないときは
mdutil -E /で直った気がしない、ユーザーのファイルがまだ検索に出てこない、というときは、macOSの構造上、ユーザーデータが別ボリュームに置かれているのが原因のことがあります。その場合はこちらを試してください。
sudo mdutil -E /System/Volumes/Dataあるいは、全ボリュームまとめて作り直すなら-a(all)を付けます。
sudo mdutil -aE外付けドライブの検索がおかしいときは、そのドライブを名前で指定します(「MyDrive」は実際の名前に置き換えてください)。
sudo mdutil -E /Volumes/MyDriveつまずきポイント Q&A
Q. 再構築してるのに、逆にMacが重くなった
索引の作り直し中はmds_storesがCPUをガッツリ使います。これは正常運転です。むしろ「ちゃんと働いてる」証拠なので、電源につないで待ちましょう。数十分〜数時間で落ち着きます。
Q. パスワードを入れても文字が出ない
先ほど触れたとおり、sudoのパスワード入力は画面に表示されない仕様です。見えないまま正しく打ってreturnで通ります。打ち間違えたら、もう一度聞かれるだけなので怖がらなくて大丈夫。
Q. どのくらい待てばいい?
ファイルの量とMacの性能しだいですが、数十分〜数時間が目安。始めたらそのまま放置するのが一番です。途中で「まだ全部出てこない」と何度も検索して確かめなくて大丈夫。
Q. AlfredやRaycastの検索がおかしいときは?
AlfredやRaycastといったランチャーアプリも、実はSpotlightの索引を土台に動いています。だからランチャー側の検索が変なときも、まずSpotlightの再構築を試すと直ることが少なくありません。犯人はランチャーではなく下地の索引だった、というオチですね。
Q. UIとターミナル、どっちがいい?
壊さない安心感を取るならUI(方法1)、速さと確実さを取るならターミナル(方法2)。僕はsudo mdutil -E /をコピペするほうが速いのでそっち派ですが、「ターミナルはちょっと…」という人はUIで全く問題ありません。ゴールは同じです。
まとめ
Spotlightで検索できない、Macが重い。その多くは索引(インデックス)の乱れが原因で、直し方は「作り直す」の一択です。
索引が壊れると、あんなに賢かったSpotlightが急にポンコツになったように感じます。でも中身は「本の索引が乱れただけ」。作り直せば、また一瞬で目当てのファイルを探し出してくれる相棒に戻ります。困ったときは、まず落ち着いて再構築。それで大抵の検索トラブルは片付きます。
なお、索引を作り直しても目当てのファイルが出てこないなら、原因は検索ではなくファイル名のほうです。区切りの無い名前は途中の語で検索しても引っかからないので、そこだけ直せば再構築いらずになります。名前の付け方はMacのファイル整理術にまとめました。
というわけで以上です。よきSpotlight生活を。
