macOS Tahoeが重い?Intel Macを少しでも軽快に使う設定と対策
macOS Tahoeで

前回の記事(Intel Macはいつまで使える?)で、「まずはmacOS 26 Tahoeに上げておきましょう」とお伝えしました。素直に従ってアップデートしてみたら「あれ、なんか前より重くない…?」と感じた方、いませんか。いますね。気配がします。というわけで、今回はTahoeにアップグレードした後の「快適に使う」方法をご紹介します。
忙しい人のための、先に結論
時間がない方のために、効く順に並べておきます。
- 「透明度を下げる」をオンにする
- 「視差効果を減らす」もあわせてオンにする
- macOSを26.1以降に上げて、外観の「色合い」設定を試す
- ログイン項目・バックグラウンドアプリを整理する。
- ストレージに空き容量の余裕を持たせる。
というわけで、Tahoeを快適に使うための方法、順番に見ていきましょう。
その前に、Tahoeってなんなん

macOS Tahoe の「Tahoe」は、アメリカ・カリフォルニア州とネバダ州の境にある観光地「レイク・タホ(Lake Tahoe/タホ湖)」に由来する名前です。
カタカナで書くと「タホ」あるいは「タホー」が近い。頭の「タ」にアクセントが来て、最後の「e」は発音しません。つまり「タホエ」ではありません。
Appleは近年、macOSのバージョン名にカリフォルニアの地名を使っており、Tahoeもその流れの一つです。時期macOS 27 Golden Gateもカリフォルニアの地名由来の名前ですね。
なぜTahoeは重く感じるのか

Tahoeから採用された新しい見た目のデザインは、Liquid Glass(リキッドグラス)と呼ばれています。名前の通り、すりガラス越しに向こう側が透けて見えるような、半透明の質感がベースになったデザインです。
ここで想像してみてください。すりガラスの向こうに人が動いていたら、すりガラス自体は「今、向こうに何があるか」をリアルタイムで映し込み続けなければいけません。ただの一枚板なら描くのは一瞬ですが、透けている板は、常に背景を計算し直しながら描く必要があるわけです。
この「常に描き直す」仕事を担当しているのが、Mac内部のGPU(絵を描く専門の担当者、と考えてください)です。Apple SiliconのMacは、このGPUがかなり強力なので、Liquid Glassの透け感もサラッとこなせます。ところがIntel Macは世代が古いぶん、GPUの体力にも限りがあります。
統合GPU搭載機はなかなか厳しいかも
とくに厳しいのが、CPUとGPUが席を共有している「統合GPU」搭載機です。macOS 26 Tahoeに対応する最後のIntel Mac4機種のうち、MacBook Pro 13インチ(2020・Thunderbolt 3ポートx4モデル)がこのタイプにあたります。CPUの仕事をしながら同時に絵も描く、いわば兼任状態なので、Liquid Glassのような描画の多いデザインには荷が重いのです。
かといって、専用のGPUを積んだMacBook Pro 16インチ(2019)やiMac 27インチ(2020)、Mac Pro(2019)なら無敵かというと、そうとも言い切れません。専用GPU搭載機でも「アニメーションがもたつく」という声は上がっています。Tahoeの透明表現は、Intel Mac全体にとって、ちょっと荷が重い相手ということですね。
対策。効く順にやってみる
というわけで、ここからは実際の対策です。上から順に試していってください。上位2つだけでも、体感はかなり変わるはずです。
ステップ1 – 透明度を下げる
一番効くのがこれです。アップルメニュー →「システム設定」→「アクセシビリティ」→「ディスプレイ」と進み、「透明度を減らす」のスイッチをオンにしてください。


これをオンにすると、メニューバーやDock、ウインドウの背景にかかっていた、あの半透明の「すりガラス」効果が減ります。つまり、Liquid Glassのなかでも一番GPUに負担をかけている部分をガッツリ削減するスイッチなんです。見た目の透明感は失われますが、その代わりに動きはキビキビします。


ステップ2 – 視差効果を減らす
同じアクセシビリティのディスプレイ画面に、「視差効果を減らす」という項目もあります。場所は「アクセシビリティ」→「視差効果」これもオンにしましょう。


ウインドウを開いたり閉じたりするとき、Tahoeではスーッとスライドしたり、ズームしたりするアニメーションが入ります。見た目は気持ちいいのですが、これも裏側では毎フレーム計算をしている処理です。この設定をオンにすると、そうした動きがシンプルな切り替え表示に置き換わります。描く仕事が減る分、Intel Macでは体感の改善が大きい設定です。ただ、これは好みもあるかもしれないので、どうしても重いときに有効にするくらいでいいかもしれません。
ステップ3 – 「色合い調整 」を試す(macOS 26.1以降)
透明感を多少は残しつつ調整したい、という方には、macOS 26.1以降で追加された設定もあります。「システム設定」→「外観」の中に、「Liquid Glass」という項目が増えていて、「クリア」と「色合い」の2択から選べます。
「色合い」を選ぶと、不透明度とコントラストが少し上がります。ただし正直なところ、変化はかなり控えめです。とくにライトモードだと違いが分かりにくいくらいなので、「劇的に軽くなる」というよりは「見た目の調整」に近いオプションだと思っておいてください。
なお、ステップ1の「透明度を減らす」がオンになっていると、この「色合い」設定自体が選べなくなります。優先すべきは軽さなのか見た目なのか、ここで一度決めておくとスッキリします。
ちなみにTahoe自体、26.1以降も細かい改善が重ねられています。マイナーアップデートの通知が来たら、後回しにせず当てておくのがおすすめです。
ステップ4 – ログイン項目とバックグラウンドの整理
「システム設定」→「一般」→「ログイン項目と機能拡張」を開いて、起動時に自動で立ち上がるアプリを見直してみましょう。


思い出せないような古いアプリが、こっそり同居人として住み着いていることがあります。使っていないものがあれば、オフにしてしまって構いません。同居人が減れば、その分Macの手も空きます。
ステップ5 – ストレージに空き容量の余裕を持たせる

ストレージがパンパンだと、OS全体の動きがもっさりしやすくなります。写真や動画、使っていないアプリで埋まっていないか、一度確認してみてください。空き容量に余裕があるだけで、体感が変わることも珍しくありません。
ステップ6 – 検索がもたつくなら索引の作り直しも
「ファイル検索(Spotlight)」の反応が妙に遅い、という場合は、検索用のインデックスそのものが乱れている可能性があります。インデックスを再構築しましょう。下記の記事に手順を詳しくまとめました。
設定でどうにもならないライン
ここまでの対策をひと通りやれば、多くの方は「だいぶ快適になった」と感じるはずです。ただ、正直に言っておきたいことがあります。
設定は、あくまで「今の性能を最大限引き出す」ためのものです。足りない性能そのものを増やすことはできません。
とくにメモリが8GBの構成(たとえばiMac 27インチ(2020)の標準構成など)は要注意です。ブラウザを何十タブも開いたり、書類作業を中心にしたりする「日常使い」なら、今回の対策でまだまだ戦えます。ですが、写真の現像や動画編集のような重い作業をストレスなくこなしたいなら、話は別です。設定をあれこれいじり倒すより、買い替えを検討したほうが、結果的に幸せだったりします。
前回の記事で「Tahoeのセキュリティ更新は2028年ごろまで見込み」とお伝えしましたが、これは「2028年まで我慢して使い続けろ」という意味ではありません。延命というのは、無理をして使い倒すことではなく、今の一台と気持ちよく付き合う期間を、自分で決められるということだと僕は思っています。「もう潮時かな」と感じたら、そこが替えどきです。
まとめ
今回のポイントを振り返っておきます。
このIntel Mac延命シリーズ、続編として『macOS Tahoeが重い?Intel Macを少しでも軽快に使う設定と対策』を公開しました。今後は「Apple Siliconへの引っ越しをスムーズに済ませる手順」も取り上げていく予定です。
今のMacと、もうしばらく気持ちよく付き合っていきましょう。それではよきTahoe生活を。
