iOS 13の新機能「最適化されたバッテリー充電」についての解説です。
みんな大好きバッテリー長持ちハック!iOS 13で新機能登場
iOS 13で追加されたバッテリーについての新機能「最適化されたバッテリー充電」。iOS 13にアップデートするとおそらく有効になってると思う。デフォルトで有効ということは、きっと素敵な機能に違いない!
設定は以下の手順で確認。
- 設定アプリ
- バッテリー
- バッテリーの状態
- 「最適化されたバッテリー充電」を有効に(多分デフォルトでなってる)
これどういう機能かというと、「バッテリーの劣化を軽減するため、あなたが毎日どのようにiPhoneの充電をしているかを学習し、次にiPhoneを使い始める直前まで80%を超える充電を保留します。」
よく見たらiPhoneに全部書いてありました。まぁ、要するに、iPhoneのバッテリーの寿命を長持ちさせるための新しいテクノロジー。
バッテリー長持ちハックをテクノロジーで解決しようぜ!というお話
現在のすべてのiPhoneに搭載されているリチウムイオン充電池には「100%状態を長く続けると劣化しやすいからよろしくない」という性質がある。でも寝てるとき充電すれば100%が長く続いてしまう。
で、「そういうの人力でハックするのマジ労力半端ないからAIでワンチャン解決しようぜ!」っていう機能がこれである。
「最適化されたバッテリー充電」の仕事っぷりをグラフで見てみよう
この子がどんな動きをしてるか見てみよう。
- 設定アプリ
- バッテリー
昨夜の僕のiPhone。0:00くらいにバッテリー30%で充電つないで就寝。
0:30頃には80%に到達し、そこから3:00くらいまで80%をキープ。そこからゆっくりと充電を再開し、4:00頃に100%になってるように見える。
この中でポイントとなる時間は3:00、そして4:00だ。なぜ3:00, 4:00なのか。ヒントはiPhoneが教えてくれたよ!
起きる時間の算出要素は?
なんか、5:00までに充電を完了、つまり充電100%にしてくれるつもりだったらしい。
まぁ、このスクショで分かるとおり僕は4:00に起きたんですがね!でもSiriさんは僕が5:00に起きると思っていた。それはなぜか。
僕にこの5:00という時間に心当たりが2つ。ひとつは「おやすみモード」のタイマー。もうひとつは「ベッドタイム」に設定した起床時間。順に見ていこう。
おやすみモードのタイマー
- 設定アプリ
- おやすみモード
おやすみモードの終了時間を5:00に設定してたので。Siriさんはこれをもとにした可能性はある。
ベッドタイムの起床時間と睡眠分析
- 時計アプリ
- ベッドタイム
月曜日から金曜日、0:00 – 7:00までを就寝時間に設定してて、さらに、Siriさんの分析によると平日はほぼ7:00に起きてました。まぁ、4:00に満充電っぽくになってたことと、本日日土曜日は設定してなかったので、こちらはあまり関係なさそうかも。
以上簡単な検証だけど、おやすみモードの解除時間(5:00)をもとに、その1時間前までに満充電にしてくれた、という可能性が高そうな気がする。
なおこの睡眠分析はヘルスケアで詳細を確認できる。Apple Watchならより詳しく計測できるのかも?
「最適化されたバッテリー充電」のポイント
さて、グラフの写真を振り返ってみよう。4:00頃100%になっているように見える、と前述した。
で、たまたま僕は今日4:09くらいに起きて前述のスクショを取った際、実際iPhoneの充電はどうだったか。答えは99%だったのであります。
1時間早く起きても大丈夫
みなさん体感で分かってるかもしれないけど、iOS 13以前もも99%から100%はかなりゆっくり充電されるようになってます。もちろん、バッテリー寿命を長く保つための施策であります。
で、今回は1時間前に起きて99%だったことから、Siriさんが考えてくれた起床時間より1時間早く起きたとしてもまぁ実用的に影響はないよね、ということ。
不規則生活には不向きな機能なのか
ただし、2時間早く起きると80%の可能性大なので注意。つまり、「規則的な生活をしている人がたまに早起きしたりするとき」に80%しか充電されてないことがあるかも。
日勤夜勤ある方とか、国内外飛び回ってる方についてはどうなんだろうか。
「あなたが毎日どのようにiPhoneを充電しているか学習して」とあるので、不規則生活の場合にはあまり積極的に働かないのかもしれない。まぁそこは世界最高峰テクノロジーのAppleさんのすごく頭のいい人たちがめっちゃ考えて作られた機能なんで、よしなに動くのだろう。
不用意にオフにしないほうがいいかと
このブログではよく言ってきたことだけど、こういった機能をソッコーオフるよりしばらく使ってみるのを僕はオススメする。なぜなら、その機能ができたことには必ず意味があるから。頭のいいAppleさんがその方が絶対いいと判断して搭載されたわけだから、僕はしばらく使ってみたいし、そもそもどんなふうに動くのか興味もある。僕らが直感で思うほど安易な機能ではないだろうし、今後もアップデートでクオリティは上がっていくだろう。
たまにうまくいかないこともあるかもしれないけど、トータルでプラスになるならいいかなーと。
特に、ネットなどを鵜呑みにしてなんとなくでオフにすると、おそらくあなたはもうその機能を思い出すことなく、一生その機能の恩恵にあやかることはないだろう。オフにするときは、しっかり理解して意識してオフにすることをオススメする。
余談。2年使った僕のiPhone Xのバッテリー寿命
最後に、ここに書いたことをすべてぶっこわーす!して終わりたいと思う。最初の画像をもう一度見てほしい。
2年弱使った僕のiPhoneのバッテリーの最大容量は98%。毎日寝る前に充電して、起きるまで挿しっぱなしで100%で朝を迎えるパターン。バッテリー延命のための特別なハックは一切したことがない。
個体差があるのかもしれないし、温度などの要因もあるので一概には言えないが、僕は最近のiPhoneのバッテリー寿命は(ソフトウェア的処理の向上もあり)長く、バッテリー延命のためにあまり神経質になる必要はないのではないかと思ってる。だからこの機能はどちらかというと、5-6年と長く利用されている端末を救済する機能なのかもしれない。
でも夏の車内に放置とかは絶対やめた方がいいよ!そもそも危ないし。さよなら!