iPhoneで動画撮ろうと思ったらのストレージ容量が足りないと怒られたー!でも、消せる写真とか動画はないし、くまったなー。という経験のある方はいませんか。私だよ!←にしおか
というわけで、そんな咄嗟のiPhoneストレージ容量満杯時や写真・動画のバックアップに役立つガジェット、Kingston DataTraveler Bolt Duoをご紹介します。
はじめに
この記事は依頼記事となりますが、僕が実際に使用し、自分の言葉のみで書いたレビュー記事となります。「広告」と表記していますが、趣旨は他の一般レビュー記事と全く同じです。
DataTraveler Bolt Duoとは?
世界的なメモリモジュールメーカー「Kingston」社による、iPhone/iPadの拡張USBストレージ(フラッシュメモリ)です。
キングストン Lightning USBメモリ iPhone/iPad対応 MFi認証 32GB DataTraveler Bolt Duo C-USB3L-SR32G-EN…
- iPhone/iPad内の「写真」アプリの写真と動画をDataTraveler Bolt Duo(以下Bolt)に転送しバックアップできます。
- バックアップした写真や動画をiPhone/iPadから削除して、ストレージ容量を解放することができます。
- iPhoneに空きがなくても、写真や動画を直接Boltに保存することで撮影できます。
- Boltに保存された写真や動画をiPhone/iPadに復元することができます。
- 付属のキーホルダー型ケースでいつでも持ち歩くことができます。
- MFi認証製品
ほとんどのiPhoneユーザーにとって、iPhoneのストレージを圧迫する主犯格はほぼ写真と動画であると思われます。ですので、このBoltがあれば、iPhoneストレージの空き容量にお困りの場合に大いに役立つことと思います。
主な特長と仕様
- 32GB, 64GB, 128GBの3サイズ展開
- iOS9以降対応
- USB3.1 Gen1(データ転送)
- 18.1 g
- 2 x 1.1 cm
- MFi取得
- 2年保証/無料サポート
iOS9以上のiPhone/iPadで使用できます。以下、これらの対応デバイスを「iPhone」と表記します。
安心の2年保証とMFi認証

iOS向けの製品を選ぶ際のポイントのひとつとして、「MFi認証」なるものがあります。
MFiとは「Made For iPhone/iPad/iPod」または「Made For iDevices」の略で、サードパーティ製品向けにAppleが定めている認証テストに合格した、Appleによって品質が保証された製品の証となります。
当ブログでは、基本的にMFi取得製品を推奨しております。MFi取得製品は、非MFi製品に比べて価格がやや高めとなる傾向がありますが、それは品質と安心の価格です。
これまでさまざまなMFi/非MFi製品を使ってみての経験上、MFi取得製品の方が品質・壊れにくさに優れた、コストパフォーマンスの高い製品である傾向が強いことは明らかです。とりわけ、大切なiPhoneにコネクタを直挿しする製品に関しては、僕はMFi取得製品を強く推奨します。
また、2年間のメーカー保証がありますので、万一の故障時も安心です。
レビューに使用したデバイス
- Bolt Duo 64GB
- iPhone X 64GB iOS11.2.2
こんな方におすすめしたい
最後にもまとめますが、こんな方にはぜひ一読いただきたいです。
- ストレージの小さいiPhoneを使っている方
- 写真や動画を撮りまくる方
- いつも「ストレージの空き容量がありません」とiPhoneに怒られている方
- iCloudフォトライブラリを使っていない方。←これが何のことか分からない方
- 同期とかよく分かんないけど、簡単にMac/PCにバックアップしたい方
プチ開封の儀
同梱物は至ってシンプル。本体と、キーホルダー型シリコンケース。




Bolt外観
イカしたシルバーボディにBoltマーク。

Lightningコネクタの反対側はUSB Type-Aのコネクタがついていますので、Mac/PCに挿して、一般的なUSBメモリと同じように使うことができます。

使用するための準備
まずはおもむろにiPhoneにBoltを挿します。

すると、「必要なアプリをインストールしますか?」という趣旨のアラートが表示されるので、「App Store」から入手しましょう。

「App Store」をタップして表示されるこの「Kingston Bolt」アプリを入手します。


アプリのインストールが完了すれば、準備完了!簡単ですね。

メイン画面と基本的な使い方
使い方も簡単。基本Boltアプリでの操作となります。
まず、Bolt本体を挿した状態でBoltアプリを起動。するとアプリのメイン画面が表示されます。

画面上部のグラフでiPhoneとBoltそれぞれのストレージの空き領域を一目で把握できるようになっています。

画面下部にはメニューが3つ並んでいます。これらをタップして、必要な操作を実行します。

- 転送
- iPhoneからBoltにデータを転送しバックアップします。
- キャプチャ
- 撮影データをBoltに直接保存します。
- 表示
- Bolt内に保存されているデータをプレビューできます。
また、画面右上の歯車アイコンからBoltの設定を変更できます。
それではメニューについて細かく見ていきたいと思います。
iPhoneからBoltにデータを転送する
「転送」メニューで、iPhone内の写真や動画をBoltに転送することができます。
ちなみに、Boltへ転送できるデータは「写真」アプリ内の写真と動画です。まず、どのデータを転送するか選択します。

- すべて
- 写真アプリ内の全ての写真と動画をBoltに転送します。
- 写真
- 写真アプリ内の全ての写真をBoltに転送します。
- ビデオ
- 写真アプリの全ての動画をBoltに転送します。
- お気に入り
- 写真アプリでお気に入り(ハートのアイコン)に設定されたアイテムのみをBoltに転送します。
- 選択
- 転送したいアイテムを選択してBoltに転送します。
上記の選択肢からいずれかをを選ぶと(「選択」の場合、写真や動画を選択した後)、このようなアラートが表示されます。

ここで「削除する」を選択すると、Boltへ転送したデータはiPhoneから削除され、iPhoneのストレージの空き容量を即座に増やすことができます。「保存する」を選択すると、iPhoneからはデータが削除されず、Boltにデータがコピー(複製)されます。単にバックアップを取りたい場合はこちらを選択します。
余談ですが、「削除する」という言葉に対して「保存する」という言葉が若干「??」となりました。ローカライズ(翻訳)のアレかと思いますが。「iPhoneから削除」「iPhoneにも残す」みたいなのだとしっくりくる気がしました。
試しに「選択」を選んで、21枚の写真をBoltに転送してみました。
21枚の写真では、転送は数十秒程度で完了。メニューから「表示」を選んでBoltの中身を確認。ちゃんと保存されていました。また、デバイス毎にアルバムに分けられるようなので、複数デバイスで写真が混在することはなさそうです。

撮影した写真や動画を直接Boltに保存する
Boltを使ってみて僕が一番ナイスだと感じた機能が、この直接保存機能。メニューの「キャプチャ」がこの機能となります。
これの何がナイスかというと、要するにiPhoneストレージがパンパンだとしても、即座に写真や動画を撮影することができるということです。
本来なら、iPhoneがパンパンだった場合、アプリとかい写真や動画を消さなくては新たに撮影できないわけですが、消すアイテムを選ぶのは結構時間かかると思います。そうこうしてるうちに撮影チャンス終了…ということにもなりかねませんね。
そんな時でも、Boltを挿せば、このキャプチャ機能ですぐさま撮影ができるというわけですね。
設定
お次はBoltの設定についてみてみます。メイン画面右上の歯車マークをタップすると設定画面が開きます。

一般設定
- 自動転送
- Boltを挿してアプリを起動したら即転送を開始します。
- アプリのパスコードのロック
- パスコードを設定してアプリをロックすることができます。有効にすると、アプリ起動時にパスコードを求められます。
- タッチID
- 「アプリパスコードのロック」を有効にした場合、Touch IDを使えるようにするか設定できます。iPhone X(Face ID対応デバイス)ならFace IDが利用できるようになります。
カメラの設定
「キャプチャ」機能使用時に使う、Boltアプリのカメラの設定です。
- グリッド表示
- 「キャプチャ」で撮影する際に、画面にグリッドを表示します。
- ビデオ録画
- 「キャプチャ」で動画を撮影する際のフォーマットを設定できます。
- 720p 30fps
- 1080p 30fps(デフォルト)
- 4K 18fps
- 保存位置
- 「キャプチャ」で撮影したデータに位置情報を付加することができます。
ファイル形式の設定
iOS11よりHEIF/HEVCといった、より高効率の(画質同じでファイルサイズが小さい)データ形式で保存できるようになりました。カメラアプリで「高効率」に設定している場合、オリジナルファイルはこれらの形式で保存されています。
しかし、これらは非対応のデバイスでは観ることができません。(macOS High Sierra/iOS11は対応しています。)そこで、これらをBoltに転送する際に、これらをJPEGなどの互換性のある形式に変換して転送するかどうかを設定できます。
- 互換性
- JPEGなどの互換性のある形式に変換してBoltに転送する
- オリジナル
- HEIF/HEVC形式のまま転送します。
ドライブのフォーマット
Bolt本体のデータをまっさらにし、初期状態に戻します。
Bolt使ってみた
さて、BoltおよびBoltアプリの説明をひと通り終えたところで、ここから実践編。Boltを使い倒してみました。
転送してみた
まず、Boltの最も基本的な機能である転送を試しました。ここはひとつ「すべて」を選択して「保存する」つまりBoltにこ。写真アプリ内の全ての写真と動画を転送して見ます。
転送の間、スリープになったり他のアプリを触ったりしてても大丈夫です。
転送中は、メイン画面上のグラフがリアルタイムに動きます。欲を言えば、転送中の写真のファイル名やサムネイルを表示されると、進行してる感がわかっていいなと思います。
ちなみに、転送中も「キャプチャ」や「表示」メニューを使うことができます。
さて、終わったので、「表示」メニューでBoltの中身を見てみました。ちゃんと保存されてるようですね。

写真1,043枚、ビデオ15本で約1時間くらいでした。
キャプチャしてみた
お次は、僕の一押し機能。撮影データを直接Boltに保存する「キャプチャ」機能を使ってみました。
メニューから「キャプチャ」を選択。Boltアプリのカメラが起動し、一枚撮影。

メニュー「表示」でBoltの中を表示すると、「Bolt Camera」というアルバムの中にちゃんと保存されていました。もちろんiPhone本体の写真アプリには保存されていませんでした。

BoltからiPhoneへ復元してみた
「表示」メニューでBolt内の画像を選択して、左下の共有マークをタップし「画像を保存」を選択することで、iPhoneの写真アプリに保存できます。

BoltからMacへバックアップしてみた
Lightning端子の逆のUSB-Aの方をMacに挿します。僕のMacBook Pro Early2015にはまだUSB-Aポートがあるので、そのまま挿すことができます。

デスクトップにBoltのドライブが出てきました。

Finderで中身を確認すると、ちゃんと保存されていますね。あとはMacにこれらを移動すればバックアップ完了です。

ちょっと気になった
なんか、同じファイルがちょいちょい重複してる気がします。iPhone X側の問題なのかBolt側の問題なのかまでは検証できませんが、ちょっと気になります。まぁ、例えばこんなアプリ↓で重複削除はできるので、ひとまず問題ありません。
[applink id=”592704001″ title=”Photos Duplicate Cleaner”]
iPhoneからiPadへ、友だちのiPhoneへ写真を移行できますか?
前述の共有機能を使えば、友だちのiPhoneへ写真を移行できます。
どのストレージサイズを選べばよいでしょう?
いざという時のキャプチャをメインにするなら32GBでもいいかなと思いますが、大きめストレージのiPhoneを使っている方や動画をたくさん撮る方、またBoltは複数デバイスで使えるメリットもありますので、64GB以上がよおすすめかなと思います。
ストレージサイズによる値段もiPhoneほどの差はありませんし、せっかく買うなら大きめのストレージを選ぶのがよいのではないでしょうか。
Live Photosやバースト写真はどうなるの?
見た感じ、LivePhotosは一枚の写真として保存されています。(動画部分は保存されていない。)
また、バーストは全ての写真が1枚1枚別々に保存されていました。
Bolt。こんな方におすすめします!のまとめ
まず、このBoltがどんな時に役立つかをおさらいします。Boltの本領発揮シーンは大きく2つあると思います。
ひとつは、撮影しようと思ったらiPhoneストレージがパンパンで撮影できなかった時。「キャプチャ」機能により直接Boltにデータを保存できるので、iPhoneパンパン状態でもすぐさま撮影をすることができます。
ついこの間も、ストレージパンパンで困っている方からタイムリーに相談を受けました。その方は、写真を撮りたい時に撮れなかったと言って、泣く泣く写真を削除したりアプリをアンインストールしたりして頑張っていたそうです。
もうひとつは、iCloudフォトライブラリを使っていなくても、Bolt経由でMac/PCに写真や動画をバックアップできること。iCloudやなんやらの難しい知識も不要で、いわゆるUSBメモリやSDカードと同じ感覚でバックアップを取れることは、とても大きなメリットです。
というわけで、僕がこのような↓方に、このBoltをぜひおすすめしたいと思います。
- 小さめのストレージサイズのiPhoneを使っている方
- 写真や動画を撮りまくる方
- iCloudフォトライブラリとか言われてもピンと来ない方
- いわゆるUSBメモリと同じやり方でMac/PCに写真や動画をバックアップしたい方
Boltは必ず持ち歩け!ケースに入れて。

いつ何時必要になるか分からないのが、こういったストレージデバイス。できればいつも持ち歩きたいところであります。しかし、幸か不幸かこのBoltはめちゃくちゃ小さくて軽いので、僕のようなずぼらタイプは3日で失くすことうけあい。
というわけで、同梱のキーホルダー型のシリコンケースを使いましょう。これ、折り曲げて出し入れするようにできています。キャップ分離型ではないので、キャップの先が外れて失くすこともないし、柔らかいので衝撃にも耐えられます。
あと、細かいですが、キーホルダーの輪っか部分がこのタイプ↓であることが地味に嬉しい。

例えばなんか数珠みたいなタマタマのやつとか、細い輪っかのやつとかは、切れたり外れたりするんでちょっと怖いですが、これなら外れる心配はありません。
というわけで、Boltはこのケースに入れて常時持ち歩きが吉です。いざという時のお守りですね。小さいので邪魔にもなりません。
裏技
メニュー部分を下にスワイプすると、メニューが正方形のアイコン(右)になって下に並びます。上にスワイプすると、元の形(左)に戻ります。

背景が違うのはアプリの仕様で、自動的に複数の背景写真が切り替わります。
気になるところ・要望
アプリの画面表示に関して
BoltアプリはiPhone Xの画面サイズに対応しています。しかし、現行バージョンでは表示面でちょっと惜しい点がいくつか。
例えば、iPhone Xではこの↓「完了」ボタンの有効エリアが狭くて押しづらくなったりしてるページがあります。結構ピンポイントで押さないと反応してくれませんでした。

また、iPhone Xで横表示にした時にコンテンツがノッチに隠れてしまったりしました。
これらは単にレイアウトの問題なので、アプリのアップデートで改善される部分でもあります。
要望としては、前述しましたが、転送中の写真のサムネイルとファイル名が表示されると、進行してる感が満載でいいなと思います。
使用中は充電ができない
BoltにはUSB-Aのオス端子が搭載されていて、単体でMac/PCに接続することができてとても便利です。またUSB3.1 Gen1なので高速転送ができます。
しかし、この端子はデータ転送専用のようで、モバイルバッテリーやMac/PCに刺してもiPhoneの充電はできません。なので、写真や動画を丸ごとバックアップする時などには、iPhoneの充電が充分な時に行う必要があります。
注意点
2018年1月現在、USB3.1をサポートするiOSデバイスはiPhone X / 8 / 8 Plus / iPad Pro 12.9 / 10.5 となります。その他のデバイスはUSB2.0対応となります。
Boltレビュー総括。カーチャンが自力でPCに写真をバックアップできる手軽さが強み。
さて、いかがでしたでしょうか。Boltを1週間ほど使ってみての感想としては、「難しいこと抜きにして簡単に写真や動画をバックアップできる」ということに尽きると思います。やれiCloudだなんだということをよく知らなくても大丈夫。通常のUSBメモリ感覚でMac/PCに思い出を保存できるということです。
僕の主観ですが、iPhoneユーザーの中で、iCloudフォトライブラリのことを理解している人はどれだけいるでしょう。ざっと周りを見渡した感じ、1割いるか怪しいというのが正直な実感です。
でもBoltなら、そんなことは無関係に、例えばうちのカーチャン(パソコン初心者)が自力でPCにiPhoneの写真をバックアップできるほどの手軽さがあります。これがBoltの最大の強みと言えるのではないでしょうか。
iCloudやAirDrop, AirPlay, イヤフォン端子の排除などをはじめ、Appleは徹底してワイヤレスの未来を切り開いています。しかし、反面、カーチャンが置いてきぼりにされてしまうという側面もあるのです。これは、時代の変化の過程で避けて通れない部分であります。
だからこそ、このBoltのような、従来の「挿して使う」タイプのストレージが、今こそ意味を持つものと思います。この記事を通じて、このBoltのような、iPhoneで使えるLightningUSBメモリの利便性が少しでも伝わればと思います。それではまた。