こんちわ。iPad大好きな人です。昨年、車のカーナビシステムを取っ払い、iPadカーナビ化を敢行しました。住み心地いい!というわけで、いきさつから計画、カーナビ化完了までの備忘録です。
はじめに。iPadカーナビ化 そもそものいきさつ
きっかけは、2014年5月の、大事故による車大破。そして新しい中古車?の購入。新しい中古車には、前の人が付けていた、立派なカーナビシステムが搭載されてました。カーナビ、テレビをはじめ、音楽はHDDやSDカード、iPodで聴けるというもの。
前の車では、iPod + Bluetooth対応オーディオで音楽を聴いてたんで、今回も同じくiPod繋いで聴きたいところ。で、車屋さんにそのように尋ねると、Bluetoothには対応してないが、専用ケーブルを取り付けることで、充電しながら聴けるとのこと。
それで充分!ということで、ケーブルを取り付けて納車してもらったわけです。しかし問題が2つ。
問題1 Lightningではない旧式のコネクタだった。手持ちのiPod Touch 5(当時iOS7)が繋げない
これは変換アダプタをかませば解決ですね。ちょっと邪魔ですが、そこは我慢。
問題2 ケーブル差しても充電できない
orz。充電できるって言ったじゃん!くまったー、これでは充電するときはケーブルを差し替えなければならない。つまり、充電中は音楽聴けない!なんという意味なし攻撃。というわけで、Google先生に相談。するとあるじゃないか。解決法が!
要は新型のiPodは充電非対応とのことなんだけど、Googleさんによると新型iPodを充電できるようにするアダプタが存在するという!ということで、Amazon行って↓を即ポチ。
(Scosche passPORT iPod & iPhone用充電アダプタ: 販売終了)
これで充電できました。という訳で、アダプタ2つカマしてものすごいダサいんですが、そこはドンマイということで、本来はこれで終わる予定でした。つまり、iPadカーナビ化とか考えてませんでした。iPodで音楽を聴くという目的は達成されたのです。
新たな問題発生
しばらく、問題なく過ごしてましたが、iOS8がリリースされ、iPod Touchをアップデートした途端、今度は音楽も聴けなくなった。ここでジ・エンド。もうこのアダプタかましまくり状態におさらばする時がきた、と。要するに、Bluetooth対応オーディオに取り替えよう、と。
今までは、カーナビもテレビも使ったことなかったんですよ。特に不要だと思っていたので。しかし、今のこのゴージャスなカーナビシステムを取り払って安いのに取り替えるのも、なんだか微妙だなーと。人間、一度贅沢を経験するとなかなか元に戻れません。
そこで、そこそこのカーナビシステムを買おうかとちょっと考えて、某バックス的なところでディスプレイ品を見てみると、まぁ高い!発表されたばかりのiPad Air2買えるぞと。今日びのカーナビはタッチ式だったりするんですが、iPadのレスポンスに慣れてると、若干の違和感があったり。ん?ならiPadとりつければいいんじゃね?全部解決するっぽくね?というのが、長くなりましたが、iPadカーナビ化のきっかけです。
念入りな事前考察。
僕は車自体にあまり興味がある訳ではないですが、でも、車で過ごす時間は実際そこそこ長いわけで、できる限り快適に、ストレスなく過ごせる環境を構築したいわけです。また、面倒なことが嫌い、配線がごちゃごちゃしてるのが嫌い、といった僕の属性も背景として踏まえて読んでいただくとよいかと思います。
というわけで、まずは、これは欠かせない!というものを列挙。
- カーナビとして使う。アプリは「Google Maps」
- iPadで音楽を聴く
- iPadの音声を車のスピーカから出力する
- 音楽を聴きながら充電できる
- 運転席からも助手席からも見える、操作できる位置に固定する
- iPadを簡単に取り付け・取り外しできる。できれば片手ワンタッチで外せる
- 可能な限りワイヤレス
- 可能な限りシンプル
- ランニングコストは低く
以上から、必要なものをあぶりだします。
iPadはWiFiモデルか、Cellularモデルか。
まず、カーナビとして利用できなければ意味がない。ということで、この際にiPadの位置情報取得方法について、結構調べました。結論から言うと、「GPS」が搭載されているのはCellularモデルのみとなります。WiFiモデルには搭載されていない。
ここでちょっと疑問。WiFiモデルでも位置情報取得できるじゃん。はい、できますが、そもそもiOSは、GPSのみで位置情報を取得しているわけではなく、GPSの他にWiFiやBluetooth、iBeaconといったものを駆使して位置情報を取得するのです。なので、GPSがなくても位置情報を取得できます。しかし、GPSがないと、カーナビとして使えるレベルの精度では取得できません。これは、過去に手持ちのWiFiモデルで実証済み。つまり、カーナビとして利用するためにはGPSが必須となります。
また、外付けのGPS機をiPadに接続する方法もありますが、これは「可能な限りシンプル」ではないので却下。というわけで、CellularモデルのiPad購入はここで確定。
iPadのカーナビ用途に、インターネット接続は必要か
GPSあればネット接続要らないかというと、そうでもなかったです。なぜかと言うと、Google Mapsが道順の再計算などをする際にネット接続が必要なのでした。というわけで、何かしらのネット接続環境を用意しなければなりません。
方法は3つ。
- キャリアモデルのiPadを買う
- SIMフリー版iPad + MVNO(格安SIM)
- SIMフリー版iPad + SIMなし + iPhoneでテザリング
「ランニングコストは低く」したい。そこで考えました。まずはSIMフリー版 + SIMなし + iPhoneテザリングで試してみよう。不便なら後でMVNOを契約する。という訳で、SIMフリー版購入が確定です。人によってはキャリアモデルの方が安いかも知れませんが。
追記: モバイルWiFiルーターを使ってる方は、その選択肢もありますね。
サイズはAir? mini?
結論、買ったのはiPad Air2 128GB WiFi Cellular スペースグレイです。
大きさは、どちらでもよいと思います。ちなみにAirは若干でかい感がありますが、その分見やすい。あと、100%カーナビとして使うわけではないと思うので、大きさに関しては、「iPadとしてどっちが欲しいか」でいいと思います。
というわけで、現在もCellularモデルSIMなし、iPhoneテザリングで運用中。iPhoneもテザリングももともと利用していたものなので、事実上のランニングコストは¥0となります。これで今のところ何の不便もありません。
カーオーディオの選び方は
さて、「iPadの音声を車のスピーカから出力する」必要がありますが、ここは順当にBluetooth対応のカーオーディオで。求める条件はBluetooth対応だけです。個人的には、Bluetooth以外CDも何もないタイプの1dinのオーディオがちょっと今っぽくてかっこいいと思いますが、ただ欲を言えば、日本語表示に対応してた方がいいかもです。
という訳で、僕が欲を出して購入したオーディオはこれです↓
これで、「可能な限りワイヤレス」で「車のスピーカから音声出力」という課題はクリアできました。
最大の難関、iPad車載ホルダー選び
最初から嫌な予感はしてましたが、やはり最大の難関でした。事実2つ失敗しましたから。はい。なにがどう難関なのかと言うと、要するに試着できないこと。あと、理想を満たすモノがなかなかない、ということ。
1つ目は、ネットで購入。つけて30秒で破損。2つ目もネットで購入。こちらは僕が見誤って理想とは程遠い仕様だったため、あえなく却下。
3度目の正直、某バックス的なところに売ってたものを購入。品番分からず紹介できませんが、こんな感じのもの。
ダッシュボードへの固定は、粘着式。iPadの固定は、バネタイプ。強度は高く何の問題もないですが、バネの縮むチカラでiPadを挟み込むタイプでそこそこ強い力で固定されるため、片手での着脱は不可能。できればカチカチっとアジャストできるロック式のものがよかった。「運転席からも助手席からも見える、操作できる位置に固定する」「iPadを簡単に取り付け・取り外しできる」はクリアしたものの、「できれば片手ワンタッチで外せる」はクリアならず。もっと理想的なホルダを見つけたら乗り換えるかも知れません。
充電するためのUSBチャージャーも
残念ながら、充電だけはケーブルを使わざるを得ない。なので、シガーソケットに差してUSB充電できるやつが必要。iPad対応のハイパワーのがよいかと。音声はBluetooth出力なので、「音楽を聴きながら充電できる」という課題もクリアできます。iPad ProやiPad Air 第4世代以降ならUSB PD対応 USB-C ポートのついたものを選びましょう。
Anker PowerDrive Speed+ 2-1 PD & 1 PowerIQ 2.0(Power Delivery&PowerIQ 2.0対応 2ポートカーチャージャ…
以上、カーナビ化のために購入したものたちです。
総額いくら?
ざっくりですがiPad本体(¥96,000程度)とオーディオ交換の工賃等込みで総額¥130,000くらい。そこそこのカーナビ取り付けるのとさほど変わりませんね。
実際の写真
実にすっきりと取り付けることができましたよ。
iPadを外した時。ちなみにiPadをかばんに入れたままでも、エンジンを掛ければ音楽が再生されます。
iPadをカーナビ化してよかったと思うこと
さまざまな不便から解放され、さまざまな便利を手に入れました。
購入した音楽の同期が自動。
うちの駐車場は、部屋のWiFiが届くため、MacやiPhoneでiTunes Storeから音楽を購入すると、自動的に車の中のiPadにダウンロードされます(iPadで自動ダウンロードの設定が必要。)HDDやSDカードのデータを更新する必要もなく、昨晩かった音楽を入れ忘れることもない。面倒くさがりな僕好みです。
地図データの更新不要。
地図データもメンテナンスフリーなうえ、今日びのGoogle Mapsはカーナビとしても十分な役割を果たしてくれるので、言うことなしです。
何よりiPadの操作感そのままに
iPadの操作感そのままにっていうか、iPadそのものなんでそりゃぁiPadの操作感そのままですね。でもストレスフリーで操作できることは、けっこう大事なことだよ!以前ついてたカーオーディオの操作が全く分からず、結局時間を直すことすらできなかった過去もあり、カーオーディオの操作って苦手意識もありつつ。
ドラレコ風にも
こちらは車載iPad × HyperLapseでテスト撮影した動画。友だちとの旅の道中なんかに使うと楽しそう。
[applink id=”740146917″ title=”Hyperlapse from Instagram”]
時間つぶしに映画観たり
iPadがフロントに固定されてるってことは、ちょっと寝そべって映画なんかも観れるし。
近くの施設情報を助手席の人がググってくれる
そして見せてくれる。もちろん、助手席に乗る人がいればの話だが…。
まとめ
今回のiPadカーナビ化作戦のまとめです。
- カーナビとして、音楽プレイヤーとして、快適な操作感で使える
- 地図や音楽データなどがメンテナンスフリー
- (充電以外)ワイヤレスですっきり搭載
- CellularモデルSIMなし + iPhoneのテザリングで不便なし
- 最大の難関はホルダー選び
買ったもの
- iPad Air2 128GB WiFi Cellular スペースグレイ
- Bluetooth対応カーオーディオ(日本語表示対応ならなおよい)
- iPadホルダー
- USBチャージャー
以上です。あくまで自分の例ですが、iPadカーナビ化をお考えの方の参考に少しでもなれば幸いです。ではまた。