意外と知らない?Macでピクチャ・イン・ピクチャする方法(Safari/Chrome)

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iPhoneでお馴染みの、動画を小窓で再生する機能「ピクチャ・イン・ピクチャ」。ながら作業するのにとっても重宝するこのピクチャ・イン・ピクチャってMacでもできるの!?

結論。もちろんできます!が、ちょっとわかりにくいかもしれません。ということで、今回はMacでピクチャ・イン・ピクチャで動画をながら見するための手順をご紹介します。

ピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)ってなに?

ピクチャ・イン・ピクチャ(Picture in Picture・通称PIP)とは、動画を小さなウィンドウ(小窓)として画面の端に表示しながら、他の作業を同時に行える機能です。たとえば、YouTubeを見ながらメモを取ったり、Safariで調べものをする…なんてこともできちゃうわけです。

たとえば──

  • YouTubeで動画を流しながら、メモアプリでメモを取る
  • Netflixを流しつつ、ブラウザでメールチェックする
  • オンライン授業の映像を見ながら、ドキュメントでノートをまとめる

…といった「ながら作業」ができるんです。iPhoneでもお馴染みの機能ですね。

また、常に画面の最前面に表示されるのもPIPの特徴です。

Macでは、SafariやChromeなどのブラウザを使ってカンタンにPIPを簡単にできるようになっています。

2. Macでピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)するための条件

PIPは便利な機能ですが、すべてのMac・すべての環境で使えるわけではありません。まずは、自分の環境が対応しているか確認しておきましょう。

必要な環境

macOSバージョンmacOS Sierra(10.12)以降で対応
(現行のmacOSを使っていれば基本OK)
対応ブラウザ– Safari(macOSに標準搭載)
– Google Chrome
– Microsoft Edge(Chromiumベース)
対応サイトYouTube、Netflix、Amazon Prime Video、Vimeo など*

*一部サイトではPIPが無効化されている場合もあります。

注意点

  • FirefoxはPIP対応しているが操作性がやや特殊(今回は割愛)
  • 一部の埋め込みプレイヤーではPIPが強制的に無効化されていることがある
  • ブラウザによってPIPの起動方法が異なる

3. Safariでピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)する方法

さて、Mac標準のWebブラウザ Safariでは、YouTubeなどの動画サイト上でPIPを簡単に使うことができます。以下のステップでやってみましょう。

ステップ1. 動画を再生する

まず、Safariで YouTubeやVimeoなど、動画サイトを開き、再生を開始 します。

ステップ2. 音量アイコンを副ボタンクリックし「ピクチャ・イン・ピクチャにする」

動画を再生している間、アドレスバーの右側に音量アイコンが表示されます。これをcontrol + クリック、(副ボタンクリック)します。

クリック出てくるメニューから「ピクチャ・イン・ピクチャにする」を選択します。

すると、動画がブラウザ画面から離れて、動画が画面端に移動します。

これで動画の小窓表示、ピクチャ・イン・ピクチャができました!

ステップ3. PIPウインドウを動かす

PIPウインドウは、ディスプレイの四隅に移動できます。大きさもある程度自由に変更できます。

また、画面外にドラッグすると、iPhoneと同じように取っ手のような表示に切り替わります。一時的に隠したい時なんかに便利ですね。

閉じるときは、このアイコンまたは左上の×ボタンをクリックします。

Chromeでピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)する方法

さてお次はChromeでPIPする方法。こちらは、Safariのときとは違い、Chrome拡張機能でPIPを実現します。

ステップ1. 拡張機能をインストール

Picture-in-Picture Extension (by Google)というChrome拡張機能をインストールします。

これ、Google謹製のPIP拡張機能のようですね。PIPが必要な人だけ機能を追加して使ってくださいというGoogleの意図が垣間見えますね。

「Chromeに追加」ボタンでChromeにインストールします。

ステップ2. 動画ページを表示する

YouTubeなどの動画ページを表示し、Chromeの右上の拡張機能のアイコンをクリックします。

すると、動画部分が切り離され、PIP表示になります。

ステップ3 PIPウインドウを動かす

PIPウインドウは、ディスプレイ内の任意の位置に自由に移動できます。大きさも自由自在です。

終了するときは、「タブへ移動」ボタンまたは右上の×をクリックします。

PIPが使えないときの対処法・注意点

PIPが期待通りに動作しない場合、以下の点を確認してみましょう。

ブラウザや拡張機能のアップデート

 最新のバージョンでない場合、PIP機能がうまく動作しないことがあります。  最新版へのアップデートを試してください。

対応サイトか確認

  一部の動画サイトや埋め込みプレイヤーでは、PIPが制限されている場合があります。  他のサイトで試してみると原因がわかることも。

システム環境の確認

macOSのバージョンを確認してみてください。特に理由がないかぎり、最新のOSにアップデートしておくことをお勧めします。

まとめ

MacでPIP(ピクチャ・イン・ピクチャ)機能を活用すれば、動画を見ながらのマルチタスク作業が驚くほど快適になります。  

SafariやChromeでの設定方法や、必要な条件、操作方法、そしてトラブルシューティングまでご紹介しました。  ぜひ、日常の作業やエンターテインメントに取り入れて、「コスパいいながら作業」を実現してみてください!