iPhone X。発売日より約10ヶ月ほど使用し、個人的にはとても素晴らしいデバイスだと思っています。iPhone Xs / XR も登場し、iPhoneはいよいよホームボタンなしのスタイルに本格的にシフトした感があります。といったわけで、これからXスタイルのiPhone Xを持つ方へぜひおすすめしたい機能を2つだけ紹介します。
「手前に傾けてスリープ解除」を有効にする
「設定 > 画面表示と明るさ」の中にあります。
これはなにかというと、文字どおりiPhoneを手前に傾けると自動的にスリープが解除(画面が表示)されるというもの。iPhone Xは画面タップでスリープ解除できる利便性があるんですが、これを有効にすると、スリープ解除が一段と快適というわけです。
ちなみに、これはiPhone 6以降くらいから使える機能ですが、Touch IDデバイス(ホームボタン仕様)では、正直あまり旨味がありませんでした。
というのも、Touch IDデバイスは実質1アクションでスリープ解除とホーム画面を表示させるという2つの作業を同時に行うことができるため、Touch IDデバイスユーザーのほとんどの方は単に「スリープ解除だけしたい」ってことにならないと思うんですよ。
でも、iPhone XのFace IDを起動させるにはまずスリープを解除(画面を表示)させなければならないのです。そこで、この「手前に傾けてスリープ解除」を有効にすることで、その工程を省略することができます。
スリープ状態からホーム画面表示が快適に!
そうなると、スリープ状態からホームを表示する工程はこうなります。
「iPhone Xを持つ > スリープ解除される(自動)> 画面下から上にスワイプする > Face ID認証(自動)> ホームが表示される」
つまり、実質画面下から上にスワイプするだけとなります。これはTouch IDによるホーム表示とほぼ同等の工程となります。
通知からアプリへのアクセスが超快適に!
スリープ中に表示されている通知。これを右にスワイプすることで関連するアプリ内の情報に即アクセスできるのはご存知だと思いますが、これとFace IDとの相性はとても素晴らしく、もはや手放せないものとなりました。
何がどう素晴らしいかというと、例えばTouch IDの場合、通知を右にスワイプした後、さらにロック解除のためにTouch ID認証が必要となります。しかしFace IDの場合は、通知を見た瞬間でロック解除されるので、通知を右にスワイプするだけでOKなわけです。
つまり、スリープ状態のiPhoneを持った瞬間スリープが解除され通知が表示され、その通知を右にスワイプするだけでOKということです。実質やってることは右にスワイプしてるだけとなります。
ちなみに上のGIF動画で、ノッチ部分がピンクに点滅した時にFace ID発動してます。赤外線なので肉眼では見えませんが。
もちろん、スリープ時に通知が来て画面が点灯した時も同様です。そのまま持って通知を右にスワイプするだけとなります。
実際僕もTouch IDデバイスの時は通知スワイプはほぼ使っていませんでしたが、Face IDになってこれが非常に快適なので、ホームを直接開く頻度は減りました。
通知の「プレビューを表示」を「ロックされていない時のみ」に設定する
これもiPhone Xの優れた機能のひとつで、ぜひとも使っていただきたいところです。
「設定 > 通知 > プレビューを表示」で設定できます。
Face ID認証でロック解除されるまでは通知の内容が表示されず、ロック解除後に初めて表示されるようになります。実用的には、「他人が通知を見ても内容は分からないけど、自分が見たら分かる」というもの。なんとも近未来を感じます。
上のGIF動画は、画質悪くてすいませんが、Face ID認証失敗(画面上の鍵マークがぶるってる)時とFace ID認証成功時(鍵が開くアニメーション)を比較しています。ロックが解除されてはじめて通知の概要が表示されます。飲み会の席とか彼女といる時とかに、その辺に置いてたiPhoneの通知内容を意図せず知られることがなくなり、それでいて自分が使う分には何の不便もないということになります。
ただ、メールは誰から来たか分かっちゃうっぽいですけどー。
余談。「手前に傾けてスリープ解除」ってバッテリー的にどうよ?
バッグとかポケットに入れてて、ちょいちょいスリープ解除されるんじゃね?バッテリー食うんじゃね?的な疑問があるかもしれませんので、お答えします。
自動でスリープ解除されるパターン
まず、どのように動かした時にスリープが解除されるかについて。画面を仰向けにして置いてある状態から手前に傾け(ノッチ側を持ち上げ)た場合にはスリープが解除されます。横向きや向こう側に傾けても解除されません。
次に、裏返し状態から表向きに返した時。これはどの向きから返しても解除されます。
お次は、あらかじめ立てた状態から机に置いた時。これはどの向きからでも解除されません。
最後に、適当に揺らした時。これも解除されません。手前に傾ける動作をしても、ある程度停止させないと解除されない模様です。
以上より、スリープが自動的に解除されるシーンは結構限られます。とりわけ、手に持って「よーしこれからiPhone使うぞー」みたいな動作をした時のみ解除されるような仕組みとなっています。なので、カバンやポケットの中でも中でまめに点灯するようなことはないということです。
というわけで、バッテリー的にも影響はないと言えます。僕は面倒くさがりなので、こういう機能は嬉しいし大いに賛同したいです。
以上です。iPhone XというかFace IDの話になってしまいましたが、Face IDの持つポテンシャルは高く、今後もさまざまな機能向上を期待しています。それではまた。